『アーセナルvsマンチェスター・ユナイテッド』
完全なるコーナー祭り。
試合自体は拮抗と言っても良い展開だったものの、決め手となったのは完全にセットプレーからでした。
ユナイテッド、まさかのコーナー数0って。
前半、両チームシュート数5本というのも今季のプレミアで最低数だったようですね。確かに前半は膠着感が否めないところもありました。
とりわけ攻防の焦点となったのは中盤でのやり取り。
相手のブロックも3-4-2-1という布陣からぶ厚く、明確に中盤で処理しようとしているのがわかりました。
アーセナルで言うと右側が主戦場となったのはいつも通り。
とはいえ、この試合は左がマルティネッリだったこともあり、単騎での外張りや裏抜けから、脅威を作っていたシーンも見られました。
ただし、あくまでも中盤。
パスなどを見ても中盤でのやり取りが多い。
相手のウイングバックとの攻防が主で、その辺のマークや受け渡し、からの展開が見ものでした。
やはりキーになったのはキャプテンウーデ。
縦横無尽に引き出し、それをライスがサポート、何故かパーティが全盛期並みの性能を覚醒させたこともあってか普段見せないようなパスや、良きポジショニングを何度も取っていたのも非常に印象的でした。
何故か今回は普段スタメンでない選手の活躍というか、それが目に付いたのも印象深く、キヴィオル、チェンコが思いのほか思った以上。
キヴィはクリア数チームNo1で、後方からのフィードなんかも良いキックを持ってますし、守備面でも何度か光るシーンが垣間見えました。
チェンコも思ったより中盤にいたわけでは無かったんですね。
わりとキヴィが開いてチェンコが内側にいた気がしたのですが、幅広いアクションで要所要所で機能していたかなと。
とはいえセットプレーのキーマンであり守備の要マガリャン不在。
彼がいない状況でセットプレーを制し、新生ユナイテッドをクリーンシートに抑えるという快挙。
見事でした。
ニコラ・ジョバー恐るべしというのも堪能できる試合だったのではないでしょうか。
実際に決まったのは2点でしたが、他のセットプレーもバリエーション豊富で、縦横無尽にペナルティ周りを使い、人を配置する手腕。
ユナイテッドも全然悪くなかっただけに、決定打がセットプレーというのはなんとも。
欲を言えば流れからの得点も一点くらいは見たかったですけどね。
惜しいシーンも何度もありましたし。
それでも勝利は勝利。
余談ですがこの試合で一番の驚きはザークツィーが思いのほか大きかったこと。
それでは。