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Diggin LIFE 掘って掘って掘りまくれ!

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2025-01-01から1年間の記事一覧

なぜ『オールドスパイス』は“フィジー”に帰結するのか?香りと記憶の関係

『オールドスパイス フィジー』 制汗剤として、海外のものって何故だか魅力的に映るといいますか、匂いがそうさせるのか、ビジュアルがそう見せるのか。 オールドスパイス自体は学生時代から憧れであり、マイスタンダードでもあり。 わりと色々なものを試し…

『しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術』が仕掛けたマジシャン作家の罠とは?

『しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術 』 驚愕! こんなことが出来るとは。マジシャンでもある著者が企んだ、「紙の本ならでは」の仕掛け。 未読の人には、絶対に本書のトリックを明かさないで下さい。 二代目教祖の継承問題で揺れる巨大な宗教団体〝惟…

『屍人荘の殺人』は綾辻×ロメロのハイブリッドだ!

『屍人荘の殺人』 神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通うもう一人の名探偵、剣崎比留子と共に曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、ペンション紫湛荘を訪れる。初日の夜、彼らは想像だになかった事態…

記憶は曖昧でこそ美しい|『話の終わり』の文体の魔法が心に残る理由

『話の終わり』 書くことをめぐる無二の長編 「翻訳の仕事をしていると、たまに「自分が今までに訳したものの中で一冊だけ自分が書いたことにできるなら何か」と質問されることがある。そんなとき、私はいつだって「『話の終わり』!」と即答してきた。それ…

『So Long, Astoria』はなぜ夏に聴きたい?アタリスの名盤に宿る“青春の郷愁”

夏が来た。 そして何故かアタリスが聴きたい。 01. So Long, Astoria 02. Takeoffs And Landings 03. In This Diary 04. My Reply 05. Unopened Letter To The World 06. Saddest Song, The 07. Summer '79 08. Hero Dies In This One, The 09. All…

トニー・スコットの映像美と爆音が交差する『デイズ・オブ・サンダー』の魅力

『デイズ・オブ・サンダー』 www.youtube.com 「トップガン」の製作者、監督、そして主演が再集結。ストックカー・レースに賭ける青年の姿を、迫力のレースシーンを盛り込んで描く青春ロマン。天性の才能を持つ青年コールはレースカーのビルダーとして名を博…

『underTOWN再始動?』あの謎紫が今、カルチャーになる

『underTOWN再始動?』 最近また三人で会うようになり、以前以上にディグ熱が高まっていたということもありまして。 そんなこんなで以前というか数年前、「ロゴやアイコンとかあったらいいよね」と話していたのを思い出し、その時考えていた”underTOWN”とい…

『F1(R) エフワン』|音とスピードが脳を撃つ、リアル撮影の衝撃

『F1(R) エフワン』 www.youtube.com モータースポーツの最高峰である「F1(R)」に挑むレーサーたちの姿を、ブラッド・ピット主演で描いたエンタテインメント大作。監督のジョセフ・コシンスキー、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマー、脚本のアーレ…

ロゴと配色の中毒性──『HERSHEY'S』キャップが持つ“いなたさ”の魅力

これはもう見つけた時即買いでしたね。 個人的に思い入れのあるというか、印象的な食べ物だったり、なにかだったり。 それにまつわるロゴやカラーリングが忘れられないものってあるじゃないですか。 このHERSHEY'Sは自分にとってまさにその一つでして、子供…

健康より旨さが勝つ!でも健康も『エレ片のポッ!』で知った『でん六 小袋ロカボナッツチョコ』

『でん六 小袋ロカボナッツチョコ』 最近これがメチャクチャ美味くて。 きっかけはこのラジオ。「エレ片のポッ!」 エレ片のポッ! TBS RADIO コメディ ¥0 podcasts.apple.com こちらのラジオは以前から聴いているのですが、この中で紹介されていたこちらが…

『ルノワール』が暴く大人の偽善と子供の純真──美しすぎる混沌

『ルノワール』 www.youtube.com 長編初監督作「PLAN 75」が第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でカメラドール(新人監督賞)の次点に選ばれるなど、国内外で高い評価を得た早川千絵監督の長編監督第2作。日本がバブル経済のただ中にあった1980年代後半…

『カミナリのYouTube』沼に落ちた|ドンキーコング音楽から始まるカルチャー探訪

最近異様にハマっているものがありまして、それが「カミナリのYouTubeチャンネル」。 www.youtube.com きっかけとしてはドンキーコング、デヴィッド・ワイズによる音楽の作り込みが異常ということに関する諸々の動画だったわけですが、音楽、カルチャーに対…

『MONKEY』で出会った異質な一着|町田の古着屋で見つけたハンドメイドの魔力

これまた変な個体に出会ってしまった。 今回は町田にある「MONKEY」というお店。ここ数年、ちょいちょい伺っていた古着屋で、ここのセレクト、店の雰囲気も良いんですよね。 コンパクトながら見やすく、丁寧に商品が並んでいる印象があって。 そこで出会った…

エンツォ・フェラーリの“自由”とは?『フェラーリ』が問う人生の重さ

『フェラーリ』 www.youtube.com マイケル・マン監督がアダム・ドライバーを主演に迎え、イタリアの自動車メーカー・フェラーリ社の創業者エンツォ・フェラーリを描いたドラマ。ブロック・イェーツの著書「エンツォ・フェラーリ 跳ね馬の肖像」を原作に、私…

『A KITE~INTERNATIONALバージョン~』の凄みとは?セルアニメ×ハードボイルドの傑作

『A KITE~INTERNATIONALバージョン~』 www.youtube.com 普通の女子高生と、殺人請負人。表と裏、2つの顔を持つ美少女・砂羽。光と闇の世界を行き来し、硝煙と血にまみれる運命を歩む彼女の前に、ある日自分と同じ殺人請負人の青年・音分利が現れる。少しず…

『ヴィンテージT』の価値観が変わる瞬間──中目黒『olgou』で見つけた一枚

初めていわゆるなヴィンテージTを買ったわけですが、これは一目惚れでした。 特段、ヴィンテージに興味が強いわけでも無く、それでもTシャツのボディというのは気になるところでしたし、質感、プリントの部分に関しては現行と確実に異なる何かを感じていたと…

スコセッシの粋と終焉『アイリッシュマン』は高級映画だった

『アイリッシュマン』 「タクシードライバー」「レイジング・ブル」など数々の名作を生み出してきた巨匠マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが、「カジノ」以来22年ぶり9度目のタッグを組み、第2次世界大戦後のアメリカ裏社会を生きた無法者たちの…

『カップルズ 4Kレストア版』で見る台北青春群像とホッパー的孤独

『カップルズ 4Kレストア版』 www.youtube.com 「牯嶺街少年殺人事件」「ヤンヤン 夏の想い出」などで知られる台湾の名匠エドワード・ヤン監督が1996年に手がけた青春映画。ヤン監督による「新台北3部作」の第2作で、1990年代の台北を舞台に、欲望を追い求め…

“夜の狩人”ナイトストーカーに震えた──『機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN』が描くもうひとつの一年戦争

『機動戦士ガンダム FAR EAST JAPAN』 宇宙世紀0079年、一年戦争後期。オデッサの戦いが間近に迫る中、ジオン軍のベテランパイロット、ランディー・メネンデス准尉に同僚のリンゼイと共に名家の子息であるゴードン・レノックス少尉の指揮下へ入るよう軍命が…

是枝裕和×仲野太賀『ラストシーン』が示す“残すべきもの”とは

『ラストシーン』 「怪物」「万引き家族」の是枝裕和監督が手がけた短編映画。iPhoneのみを使って写真や映像を撮影するAppleのキャンペーン「iPhoneで撮影 ― Shot on iPhone」の一環として制作された作品で、全編をiPhone 16 Proで撮影した。「未来に何が残…

『ぼくのお日さま』──神秘と美の極致を観た

『ぼくのお日さま』 www.youtube.com 「僕はイエス様が嫌い」で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史が監督・脚本・撮影・編集を手がけ、池松壮亮を主演に迎えて撮りあげた商業映画デビュー作。 雪の降る田舎町。ホッケー…

『パリサンジェルマンvsインテル~UEFAチャンピオンズリーグ決勝~』決勝に刻まれた、衝撃の“ドゥエ劇場”

『パリサンジェルマンvsインテル~UEFAチャンピオンズリーグ決勝~』 まさかここまで圧倒的な結果が待っていようとは誰が思ったことでしょう。 WOWWOWの契約も残っていたわけで、ならばとCL決勝を友人と観ることに。 柔よく剛を制すパリに対し、剛腕で押し切…

『アマデウス』が永遠に色褪せない理由:映像美×音楽×狂気の天才

『アマデウス』 www.youtube.com ピーター・シェイファーによる戯曲を「カッコーの巣の上で」のアカデミー賞コンビ、製作ソウル・ゼインツ&ミロス・フォアマン監督で映画化。19世紀の楽聖ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの半生を、彼を妬む宮廷音…

西寺郷太『HEARTBREAK』——音で綴る、ひと夏の情景

『HEARTBREAK』 open.spotify.com ジャケットデザインからして最高。 海辺の空気のように、ふとした感情の揺らぎをすくい取るイントロから静かに始まる。 “Squall -heartbreak Prelude-”のさざめきは、波打ち際に立ったときのあの感覚に似ている。音の粒がき…

『しんせかい』が描く、”生”の輪郭の曖昧さ

『しんせかい』 十代の終わり、遠く見知らぬ土地での、痛切でかけがえのない経験――。19歳の山下スミトは演劇塾で学ぶため、船に乗って北を目指す。辿り着いたその先は【谷】と呼ばれ、俳優や脚本家を目指す若者たちが自給自足の共同生活を営んでいた。苛酷な…

『アーセナルvsサウサンプトン』この男なくして語れない──ティアニー、魂の一発

『アーセナルvsサウサンプトン』 6ヌワネリ上手っ9ティアニーの潰しの速さ良いね21ティアニー良いクロス素早く23マルティのクロスはホント爆速かつ正確32ティアニーのこういうクイックネスなプレー好きだったな40マルティ、トラップも抜け出しも良き41チェン…

『ミニ四駆』×『マッドマックス』!? トライダガーXを闇改造してみた

GWにプラモを作ろうという話から派生して、とりあえずミニ四駆を作ってみることに。 まあ、最初からプラモだと組み立てとこだわりに時間を取られてしまうであろうということもあり、それならばと思ってのミニ四駆。 自分たち世代のメインカルチャーでもあり…

『ウィッチ』はホラーか?いいえ、ダークコメディです

『ウィッチ』 www.youtube.com 「魔女」をテーマに、赤子をさらわれた家族が次第に狂気の淵へと転落していく姿を描き、第31回サンダンス映画祭で監督賞に輝いたファンタジーホラー。 1630年、ニューイングランド。ウィリアムとキャサリンの夫婦は、敬けんな…

『鏡子の家』は生き上手の哲学が詰まった三島の箱庭

『鏡子の家』 名門の令嬢である鏡子の家に集まってくる四人の青年たちが描く生の軌跡を、朝鮮戦争直後の頹廃した時代相のなかに浮彫りにする。 鏡子の家という場所、鏡子という女性を媒介とした群像劇。 言ってしまえばそれだけのことではあるのだが、それだ…

『アーセナルvsニューカッスル』技巧が光る逆転劇、後半に何が起きた?

『アーセナルvsニューカッスル』 1サーモン上手いね3サカのあれなに。からのウーデのポジションよ12サーモン今日身体キレてるな17ラヤ神なのか27キヴィ良い対応や29サリバさっきから対応いいな30サカの緩急33キヴィあの辺からのクロス相変わらず魅力的なんよ…