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『エイリアン2』:キャメロンが描く究極の戦闘と恐怖

エイリアン2

エイリアン2|映画/ブルーレイ・デジタル配信|20世紀スタジオ公式


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大ヒットSFスリラー「エイリアン」のシリーズ第2作。

ターミネーター」のジェームズ・キャメロンが監督・脚本を手がけ、エイリアンの大群と海兵隊の死闘を緊張感たっぷりに描く。宇宙貨物船ノストロモ号での惨劇から57年後。唯一の生存者である航海士リプリーが、催眠カプセルの中で眠りながら宇宙を漂っているところを発見された。目を覚ました彼女は、かつて自分たちがエイリアンと遭遇した星が現在は植民惑星となっていることを知り、がく然とする。リプリーがエイリアンの危険性を訴える中、植民惑星との通信が突如として途絶えてしまう。原因調査を依頼されたリプリーは、海兵隊とともに現地へ向かうが……。

第1作に続いてシガニー・ウィーバーが主人公リプリーを演じ、「ターミネーター」のマイケル・ビーンランス・ヘンリクセンが共演。

今度は戦争だ!(This time it’s war.)というキャッチコピー道理の展開が爽快。

ジェームズ・キャメロンというと大作のイメージが強いというのも最近のイメージだと思うんですが、初期の頃は低予算映画でこだわりの仕掛けやアイデア突破のイメージが強かったと思うんですよね。

どちらが好きかは好みとしても、個人的には初期の粗削りで偏ったこだわりある作品の方が好み。

そんな本作は1986年公開の『エイリアン』から7年後。

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オープニングもそこそこに、SWさながらの続編ワクワクポイント満載でスタートするわけですが、初期作の踏襲を踏まえつつ、完全にテイストは異なる見せ方。

前半パートなんてコメディ要素すら感じる、あるあるな軍人ネタのオンパレードから、サウンドも小気味いい軍隊の様相そのまま。

ポール・ヴァーホーヴェン監督作『スターシップ・トゥルーパーズ』を彷彿とさせるような意気揚々としたスタートに、これってあのエイリアンだよなと思わされるのもわからんでもない。

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なんせ最初のエイリアンはゴシックで神秘性を帯びた、どちらかというと硬質なタイプの神獣地味た存在がエイリアンでしたからね。

それが軽々しく捉えられ、「殺してやるよ」と啖呵を切るのも、その実態を知らないからこそ。

当然知っているリプリーだけは状況が全く異なるわけですが他のクルーはお構いなし。

まあそうですよね。実際に現実でもこうしたことが起きたら、当事者以外は現実味を持ってそう向き合えないでしょうから。

そうしてミッションが始まっていくわけですが、その様相も対峙していくさまも、前作のホラーゴシック要素とは打って変わってアクションメイン、戦闘ベース。

でも、そのエイリアン自体の見せ方、描き方は違えど、別の意味で恐怖なのが、その数と圧倒的なピンチ感。

ジェームズ・キャメロンらしいこだわりのあるメカニック要素も全面に生きており、出てくるメカにまず興味津々。スペックや使い方、細かいディティールまで考え込まれているのがなるほどなと。

特にM41A-1パルスライフルの手榴弾と銃が一緒になっているという発想が驚きで、これって本当にあるのか?とミリタリーマニアでなくても気になるギミック。

エイリアン』のパルスライフルがNerfから登場。夢が叶ったぜ! | ギズモード・ジャパン

それ以外にも様々な武器やメカが登場するわけですが、何が良いってアルファベット表記の型番があるというのが現実的で格好良いじゃないですか。

まあ本当にあるのかもしれませんが。

それから戦争と言っているだけに凄まじい戦闘が待ち受けているわけですが、その描写、緊迫感が並々ならぬもので、なんとなく先が読めていても読み切れない。

わかっていてもドキドキする。

そんなシーンの連続なんですよ。

編集の影響もあるかと思うんですが、シームレスにカットを繋いでいるように見える影響で、戦闘シーンなどがコマ落ちしているかのようなスピード感。

フラッシュバックするような怒涛の映像に、手に汗握るなんてもんじゃないギリギリの攻防が続くわけです。

とまあアクション要素満載の作品に仕上がっているので、こういったテイストが好きな方は楽しめるタイプのエイリアン作品じゃないでしょうか。

エイリアンどうこうはさておき、映画的に最高に楽しいので是非。

では。