やっぱりライアンゴズリングは素晴らしいですね。
本日は「ブルーバレンタイン」はっきりいって最近はライアンゴズリング祭りですね。
「プレイスビヨンドザパインズ」「ドライブ」と個人的に好きな俳優トップ3に急上昇しましたが、本作も予想に反せず最高でした。
映画自体のストーリー構成もさることながら、自分自身の映画とのシンクロ率が半端なく、ラストシーンは自然と涙が出てきたくらいです。
冒頭からどことなく漂う重苦しい空気感。その時点では理由が全く分からないのですが徐々に理由もわかってきます。
普通のこういった映画であれば、恋愛中の絶頂期であるとか最悪期などを描くものが多い中、本作では恋愛の絶頂期である結婚前と最悪期である離婚前を同時進行で描いており、その落差がえげつないほどのふり幅を作り出しています。
誰もが一度は経験するであろう事柄を非常にリアルかつ生々しく描かれています。なぜこんなに生々しいのかと思えば、監督の実体験に基づいて撮られているそうです。
ラストシーンでのライアンゴズリングの背中を見ていると今後の登場人物達の人生がどうなっていくのか、考えずにはいられないところです。
その後のエンディングもまた良い演出で、本作一番の盛り上がりと思われるフラッシュバックシーン。華やかな演出とは対照的に、どうしようもなくやるせない感情でいっぱいになります。それによって一気に現実へと引き戻される感じです。
これも一言でいうなら
「恋愛に限らず人の感情に絶対はない」
ということを痛感させられます。当然なようでいて渦中ではどっかにいってしまっている感情。何とも言えない感じが今でも自分の中を渦巻いております。