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探幽訪真:深く、自由に、偏りなく潜る

『アーセナルvsジローナ』――新風ツォリスの鋭利な一撃と、加速する「個」の共鳴

『『アーセナルvsジローナ』――新風ツォリスの鋭利な一撃と、加速する「個」の共鳴』

Highlights: Girona 1-4 Arsenal | Arsenal FC Official Website | Arsenal.com

15ダウマンのスルーお見事
24ハヴァさんはぬるぬるといいポジション取るな
29ヌワネリ無理効くな

24サーモンはあの体格差でよく振り向かせなかったな

ついに始まったプレシーズン。

W杯はこれはこれで寝れない日々が続いたわけですが、終わってすぐにこの状況。実際プレーしている選手はさすがに過密過ぎではないですか。

とはいえ、心待ちにしていたのも事実なわけで、リーグ優勝からのどういうスカッド、どういう戦いぶりを見せてくれるのか。

このプレシーズンでは新戦力の融合と若手の台頭が見れたのでまず満足。

そんなスタメン。

正直、交代ラッシュだったこともあり、スタメンの構成自体に大きな意味は無いのかもしれないが、目を引いた選手を中心にピックアップ。

まずインカピエ。代表戦でも見せていたあのフィジカルの強さと運動量、そして対応力の高さ。何より、プレーのスタイルそのものに「華」がある。モスケラとのコンビネーションも安定しており、守備の土台に安定がもたらされる。サリバ不在の序盤となりそうだが、そこまで心配はいらないかもしれない。

中盤では、ヌワネリの柔軟性が一段と増していたように見える。トップ下での振る舞いは、もはやウーデゴールのプレーが板に付いてきたような趣すらある。そしてスケリー。アンカーの底から放たれる2、3本のパスは、完全に相手の裏をかく「見事」の一言に尽きる。昨シーズン後半に見せたあの輝きは、決してフロックではなかったわけですよ。

そして、この試合最大のハイライトは新加入のクリストス・ツォリスだろう。クラブ・ブルッヘからやってきたこのギリシャ代表FWは、トロサールとはまた異なる鋭さを持っている。30分に見せたカットインシュート。あの一連のモーションの小ささと、吸い込まれるような弾道。プレシーズンの体力テストでチームトップの数字を叩き出したというそのフィットネスは、まさにアルテタ好みの”内的真実”を体現している。

両ウィングではダウマンが変わらずのキレと存在感を見せていた。日々成長するその姿に、もはや驚くことを忘れてしまいそうな自分が怖い。文句なしのMOMでしょう。

髪色を変えてイメチェンしたジェズスも、動きの良さとゴールという結果で自らのコンディションを証明してみせた。

特筆すべきは、18歳の44番、イブラヒムの存在でした。「ネクストトーマス・パーティ」と称されるのも頷ける、あの恵まれた体格を活かしたデュエルの強さと、ラインを切り裂く縦パス。周囲の状況を冷静に判断する応用力は、まだ荒削りながらも、今後の「希望」として十分すぎるほどの輝きを放っていた。

シュート数やポゼッションといった数字以上に、この試合で得られたのは選択肢の豊かさ。ハヴァーツがパイプ役として機能し、ツォリスが鋭利な刃となり、若手が既存のノイズを叩き潰すように躍動する。

一度歯車が噛み合えば、景色はこうも鮮やかに変わる。

日常のノイズを忘れ、ただピッチ上の真実だけを追いかける旅が、またここから始まる。

では。

 

探幽:なんやかんやでプレシーズンは現場の裏側を見ているようでワクワクしてしまう

 

プレシーズンで目撃したあの異質な緻密さが、どのような思考の変遷を経てピッチ上に立ち現れているのか。アルテタという異彩のフットボール観を紐解くための、静かな手がかり。

目まぐるしく変化する現代フットボールの喧騒から少し距離を置き、このリーグが積み重ねてきた脈絡のなかに今のアーセナルを位置づけてみたくなる。

ピッチで眩い光を放った若手たちの顔ぶれや陣容を改めて眺め、これから始まる長いシーズンの景色を静かに妄想するためのインデックス。