最近熱が入っているランニングなわけですが、走り出して数年で興味を抱いたのが駅伝でした。
年始に帰省すればテレビに映るのは大学駅伝。
最初は長いだけで見どころもわからず。それが自分が走るようになってからはこうもすんなり受け入れられ、むしろ熱狂し感動することになろうとは。
その走る熱量を作品からも得よう、ということで観直したのがこちらのアニメ。
『風が強く吹いている』

小説が原作にあり、それは未読なのですが、アニメを見ればいっそう読みたくなるといいますか。
まあいずれは読むことでしょう。
舞台は箱根駅伝を目指す架空の大学の駅伝部。
一筋縄でいかない、個々人のバックボーンがあり、そもそも駅伝に興味が無いメンバーが揃っているというのが面白い。
『ルーキーズ』などもそうですが”そうじゃない”メンバーが集まって気持ちを一つにしていく過程というのはなんだか無性に熱くなる。
強制などで無く、自らの意志からそうなっていく過程というのが重要で、その実りを助けるキャラクターや設定があり、自然な形で葛藤を回収するからこそ熱くなれる。
単なる出来合いのものではそうはならないじゃないですか。
その意味で本作のテーマである”走る意味”というのはひどく曖昧なもので、だからこそそれを見出す学生たちそれぞれの理由というのは、誰かしらの心情と共鳴するところがあるのではないでしょうか。
映像であることのメリットとして、気持ちをドライブさせる走り、風を感じる様というのはアニメーションの得意なところでもあり、そこに音が加わり、映像表現の演出がなされることで一層の磨きがかかる。
実写とも違う生々しさの抽象化ということもあって、より物語に没入できる感覚を得られますし、観易さも増される。
デフォルメされている人物の描き方もアニメーションの強みでもあり、各キャラクターのキャラクター性が光る。
学生のわちゃわちゃ感と部を率いるハイジのエモーション。
見どころが毎話ある作品ながら、徐々に走る意味の核心を得られるのも駅伝に似た、繋がりの類似性が募る。
アニメならではの軽妙さと23話という長過ぎず丁度良い観易さ。
逆に原作ではどういったディティールが描かれているのかということに興味が湧くところでもあり、早々に原作も読んでみようかと思っているところです。
では。

