『Moonchild「Love I Need」』
アルバム『Starfruit』に収録されている一曲。
このシーズンになると途端にクリスマスソング、もしくはクリスマスめいた楽曲しか聴かなくなるわけですが、それも年により移り変わるもの。
まずMoonchildについて
Moonchildってどんなグループ?
米ロサンゼルス発の “ネオソウル/オルタナR&B” トリオ。
柔らかくて浮遊感のあるサウンドが特徴で、ジャズ・R&B・ソウルをチルに溶かした独自のスタイルで人気。
この曲に関して言うと客演であるRapsodyの存在は大きいですよね。
グラミー賞ノミネート経験のある実力派ラッパー で、Jay-Z の Roc Nation に所属している。
それもあってかヒップホップ的な深みとストーリー性が出ており一層クリスマス的な印象を受けるのかもしれません。
ただしクリスマス的な歌詞や雰囲気は特段無し。
サウンドのルーツとしては70〜90年代のソウルやネオソウル音楽へのオマージュ。
メンバー自身も
「Sly Stone や D’Angelo へのラブレター的なトラック」
と述べている。
曲は、サックスやフリューゲルホルンの 柔らかいジャズ色あるイントロ から始まり、後半で Rapsody のバースが入ることで ヒップホップ寄りのグルーヴ に変わるのが面白いポイント。楽器とラップの 化学反応的な構成 が魅力なんですよね。
後ろにもたれるビートも印象的で、これはJディラやディアンジェロなどからの影響をもろに感じる。
多層的で重厚なフォルムを纏い、あたたかな空気感でそれらを包み込む。
この濃密なニュアンスこそが冬の夜の暖かな部屋と相性が良く、薄明りの中でビートに身を委ね、時間そのものを楽しむ。
歌詞全体にある「本当に必要としていた愛をやっと見つけた喜びと安心感」みたいなものを感じつつ、ただ揺蕩う冬の一日というのもまた格別ではないでしょうか。
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