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探幽訪真:深く、自由に、偏りなく潜る

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友だち以上、孤独未満―『友だち幻想』で考える本当のつながり

『友だち幻想』

全国1000人以上の先生が選んだ、中高生にいま一番読んでほしい本
「キミに贈る本(キミ本)大賞」(読売中高生新聞主催)第1位!

「みんな仲良く」という重圧に苦しんでいる人へ。
人付き合いのルールを知り少しの作法を身に付けるだけで、複雑な人間関係の中で必要以上に傷つかず、しなやかに生きられるようになる処方箋のような本!
友だちは何よりも大切。でも、なぜこんなに友だちとの関係で傷つき、悩むのだろう。人と人との距離感覚をみがいて、上手に“つながり"を築けるようになろう。
「みんな仲良く」という理念、「私を丸ごと受け入れてくれる人がきっといる」という幻想の中に真の親しさは得られない! 人間関係を根本から見直す、実用的社会学の新定番書。
これでもう、「みんな仲良く」のプレッシャーとはさようなら。

友だちということを皮切りに、ひいては人間関係、コミュニケーションという相互性のお話へ。

生活を営む以上、結局人は一人では生きていけないわけですよね。

であるとすると、誰かしらと関係性は持たなければいけないわけで、逆に言えば持つ方が楽しいこともある、とも言えるわけです。

こんな当たり前のことは言わずもがな、要するに”全てのことにおいて両側面ある”ということなんですよね。

人間関係に限ったことでなく、全ての事柄に対してそう。

一側面しか無い事柄に見えても必ずそこには反対の側面がある。作用、反作用といったもの。

それなのに何故か特定の場面、特に人と関わる場面においては別の側面が見えなくなってしまう。感情に起因するのか、雰囲気に起因するのか。

同質性を求めるのは究極であり、それは自分と価値観、考え方が一緒ならそれに越したことは無いと思う。趣味が一緒だったり、好きなものが一緒だったり。

でも、果たしてそれだけで満たされるのかというと少々疑問もあったりする。

自分を形成しているものの中にも異質なものや他者から得た経験、モノにより構成されている部分って誰しも必ずあると思うんですよ。

なんならそれが今の自分の原点や核心になっていることもあるわけで、そう考えると異なるものだからこそ得られるものがあって、それが掬い取れなくなってしまう。

硬いものって叩きつければすぐに壊れるじゃないですか。金属のような極めて硬質なものだとしたら壊れないものもあるでしょう。でも、柔らかいものであれば変形して壊れることはない。それと同じことなのかなと。コミュニケーションにしろ人間関係にしろ。

意固地になり、自己主張を誇示すれば何かにぶつかった時壊れてしまう、仮に壊れないほど強固に自分勝手を極めれば、守られるかもしれない。けれどその場合、完全に孤立し、誰とも交わることは無くなってしまいますよね。一方、柔軟性や多様性を認知していれば形を変え、自分の中に取り込むこと”も”出来る。

この”も”が重要で、取り込まなくても良いんですよ。

ただ、数撃ちゃ当たるじゃないけど、取り込みたい、こういった価値観もあるのかと納得できるところは取り入れていければいいじゃないですか。

そうした柔軟性って自分にとっても他者にとっても重要なファクターになり得るわけで。

無くてもいいけど、あったら良い。ようは柔軟にしなやかに

では。

25そろそろ、同質性を
37図
45私たちにとって
49ある種のグループでは
56現代におけるネオ共同性
86ルールというものは
95「前例がこうだから
98先生というのは基本的に
119苦味というものを
124関係の作り方
126信頼はできるかもしれない
128過剰な期待を持つ
129「人というものは
131要は、親友にしても
134私たちは他者である
138主観的な心情を
145直接的に目に
152「ちょっと苦しい思い