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なぜ『オールドスパイス』は“フィジー”に帰結するのか?香りと記憶の関係

『オールドスパイス フィジー』

制汗剤として、海外のものって何故だか魅力的に映るといいますか、匂いがそうさせるのか、ビジュアルがそう見せるのか。

オールドスパイス自体は学生時代から憧れであり、マイスタンダードでもあり。

わりと色々なものを試してきたんですが、やっぱり戻ってくるのがこちらの”フィジー”。

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大抵はピュアスポーツに落ち着く人が多いかなという印象なのですが、私的には断然”フィジー”。

ルーティンで使用しているのはこのデオドラントのみなのですが、夏などはボディソープもあり。

南国をイメージさせるような香りと、そこまで強くない、でも確実に異国感漂う雰囲気。

なんか好きなんですよね。 

1. 南国フィジーではなく“南国っぽいフィジー”

「Fiji」はフィジー諸島をイメージしたネーミングですが、実際には南国感を演出した抽象的な香りで、原産地と直接の関係はありません。ココナッツやパイナップル、海辺を思わせるオゾン系ノートなどがブレンドされていて、「夏のビーチ」感を想起させます。

2. 香りの構成

トップノートにトロピカルフルーツ、ミドルにラベンダーやシトラス、ベースにムスクやサンダルウッドが香る構成。結果として、「日焼けしたカリフォルニア男子が付けてそうな匂い」とも形容されることがあります。

3. パッケージに隠れた“トロピカルギャグ”

オールドスパイスの製品パッケージには、時折ユーモアある小ネタやコピーが隠されています。たとえば「Fiji」の説明には、「Smells like palm trees, sunshine and freedom.」など、自由とココナッツの香りが混ざったような表現が使われており、軽妙なトーンが人気です。

夏が来たと感じさせるのはこうした制汗剤であったりビーサンであったり。

とはいえ通年使っているのがこのデオドラントなわけですが、これはスタンダードとして手放せない一品。

付け過ぎると意外に落ちずらいところがあるので、控えめに付けても全然1日持つかと思いますので。その辺は調整しつつ。

余談としてオールドスパイスの興味深い小ネタを。

1. 1937年生まれ、元は“船乗り向け香水”だった⁉

オールドスパイスは1937年にシフ社(Shulton Company)によって誕生。当初は「Early American Old Spice」というコロン(香水)がスタートで、しかもターゲットは女性向けだったという意外な出自があります。のちに男性用に特化し、現在の「男の香り」の象徴へ。

2. ロゴに描かれているのは“帆船”

海を思わせる「クラシカルな帆船」のロゴが特徴的。これは、創業当時の航海・冒険・男らしさを象徴するデザインで、「海の男にふさわしい香り」を連想させます。ブランド名の“Old Spice”も、古き良きスパイス貿易を彷彿とさせています。

3. ブランド復活のカギは“イカれたCM戦略”

2000年代後半に人気が低迷していたオールドスパイスを救ったのが、2010年の伝説的CM「The Man Your Man Could Smell Like」。
登場する男が、シャワー→海辺→馬に乗ってる、という怒涛の展開をワンカット風に演じるCMは大バズリし、SNSで一躍話題に。以後、“ぶっ飛んだ男らしさ”を売りにするブランドとして再ブレイク。

では。