最近異様にハマっているものがありまして、それが「カミナリのYouTubeチャンネル」。
きっかけとしてはドンキーコング、デヴィッド・ワイズによる音楽の作り込みが異常ということに関する諸々の動画だったわけですが、音楽、カルチャーに対する造詣が深く、それに加えて2人のテンポや波長が抜群に面白い。
ドンキーコングに関して言えば、確かによくよく聞くと秀逸な曲が多かったですよね。
当時はゲーム性にばかり目がいっていて(小学生だったこともあり)そこまで印象は薄かったのですが、今にして思えばかなりクオリティが高かったよなと。
ゲーム初期にあるような楽曲というのはいわゆるbitサウンドと呼ばれ、音数に限りがある中、どういった世界観、音楽観を作るのかというのを鑑みると、至極難しいものだったことでしょう。
ちなみにビットサウンドとは。
ビットサウンド = 少ない音のデータで作られた、特徴的な電子音の音楽や効果音
なぜそんな音なの?
昔のゲーム機はデータ容量や処理能力が小さかったため、音もシンプルに作る必要があった。その制限の中で、ピコピコした音を工夫して音楽にしていた。
どんな特徴?
電子音(シンセサイザーっぽい音)繰り返しのメロディが多い
現代のゲームのようなリアルな音とは違うが、独特の味わいや懐かしさがある
例:
マリオのジャンプ音 →「ピョン!」ドラクエの戦闘音楽 → 限られた音数で迫力を出している
SFCになると少し音質がよくなり、「ビットサウンド」と「サンプリング音(録音音)」が混ざるようになります。でも基本は、制限のある中で工夫して作られた電子音の音楽という点が共通です。
なのですが、その中から名曲や印象深い曲が多数生まれてきたというのもまた事実なわけで、個人的に思い返しても忘れられない楽曲が間々存在しているわけです。
それを笑いとカルチャーに変えて発信する二人の掛け合いが面白いのなんのって。
コントなどのネタやテレビなどでのそれを見たことは殆ど無かったものの、この企画から引き込まれ、今ではずぶずぶのハマりよう。
ゲーム実況というのも彼らがやるいわゆるレトロゲームという基軸も興味深く、SFC、プレステ、セガサターンなど。
説明書を途中で読んだり、謎を謎のままプレーしたりというところに、彼らの会話やひらめきのエッセンスを加えてのやり取りがお見事。
それ以外の企画に関しても馬鹿さ加減が絶妙に丁度良く、ネイバーフッドっぽい急須を探しに行ったり、ウィンドウズの初期インストールゲームの入ったPCを探しに行ったり、ビートメイクをしてみたり。
ゲーム実況に関しては別チャンネルでそれに特化したものもやっているわけですが、それもまた笑えるし、楽しめる。
この「かまいたちの夜」も名前しか知らなかった作品ですが、この二人の推理にかかればこうも面白く、愉しめる。
何よりこうしたサウンドノベル系のゲームって今でいうマーダーミステリーとかの先駆けだったのではという部分もありますよね。
しかもシナリオに 我孫子武丸さんが関わっていたというのも今知ると、「そりゃ良くできてるわ」と思うところでもあり。
ときめきメモリアルの解釈の仕方とゲームプレーの滑稽さと言ったら無かったですし、あの視点で進めていく面白さ、何より、旧来のような、生で誰かとゲームをし、冗談や攻略を共にしていく。
あの感じも堪らんのですわ。
ゲームが楽しいからゲームをするのでなく、ゲームを誰かとやって楽しくするというようなが逆説的遊び方。
受け身でなく主体的に。
当然、ゲームの面白さがあればこそ出来るものではありますが、それ以上に人と何かをする馬鹿馬鹿しさ、生々しさを呼び起こさせてくれ、メチャクチャハマっております。
本業のところでのお笑いというのも含め、ちょっと当分抜けられないかもしれません。
では。