これまた変な個体に出会ってしまった。
今回は町田にある「MONKEY」というお店。ここ数年、ちょいちょい伺っていた古着屋で、ここのセレクト、店の雰囲気も良いんですよね。
コンパクトながら見やすく、丁寧に商品が並んでいる印象があって。
そこで出会ったのがこちら。
見るからに雰囲気が違う。
サイズ一つとってもボックスシルエットで着丈は短め、それでいて身幅、肩線が広い。
素材もコットンと言ってしまえばそれまでなのですが、肉厚でザラっとした質感のそれ。粗目の編みで、ニットのようなテイストがあり、繊維のしっかりとした重みが物としての存在感を高めている。
袖口、丈の処理も切りっぱなしになっており、これもまたラフさと素材感の重厚さとのバランスが取れている。
裾に付いているこのマークもなんだか洋服とのバランスが良いんですよね。さりげなく、それでいて主張も少々で。
色も特徴的で、ピンクが色褪せたような染色、これは着古したからこその色味なのか、それとも加工なのか。
裏地を見ると色が違うことから、退色によるものなのかと思われるものの、それにしては生地の劣化が無い。
どうやら調べるとフランスにあるブランドによるもので、一つ一つ染色、加工によりこのような質感を作り出しているらしい。
いわゆるハンドメイド。
限定して作られており、大量生産出来ないという魅力を存分に纏ったような出で立ちから見てもこの感覚は間違っていなかった。
ビジュアルにあるように、ロンTなどを中にきてもさまになるし、夏場などはスラックスにビーチサンダルなどをあわせても面白そう。
リバーシブルでも着れるわけですね。
綺麗目なスタイルとハンドクラフト感のあるこのトップスを合わせれば、それだけで存在感は十分そうだ。
女性と異なり夏場は単調なコーディネートになりがちな中、物の特異性で違いを創出する。
まだまだ夏場のコーディネートは愉しめそうだ。
では。