『パリサンジェルマンvsインテル~UEFAチャンピオンズリーグ決勝~』
まさかここまで圧倒的な結果が待っていようとは誰が思ったことでしょう。
WOWWOWの契約も残っていたわけで、ならばとCL決勝を友人と観ることに。
柔よく剛を制すパリに対し、剛腕で押し切るインテル。
この構図の印象が強かった今季のCLにおける両チームの決勝がまさかこのような形になるとは。
まずフォーメーションは両者とも見慣れたいつも通り。
意外だったのはパリのドゥエだったわけですが、その彼がキーマンになろうとは開始前には思いもしなかった。
そんな決勝の舞台、序盤から押し込んでいたのは予想通り、パリ。
ポゼッション59%とインテル側もその辺は予想通りであったことでしょう。
ですがここからですよ。
まず、ドゥエがここまでキレキレだったのが予想外だったのでは。
3点目までは全得点に絡み、2ゴール1アシスト。
バルコラが調子良かったことを思えば先発だと思っていたのですが、結果的にはエンリケ采配大正解。
ハキミの調子の良さも相まって、この試合では右からの攻撃が印象的でした。(まあクヴァラッツエリアも変わらずの超人でしたけど)
アーセナルが左からやられたことを思うと、両サイドで高い強度を出せるパリの戦力っていったいどうなっていることやら。
それにしても疑問だったのは、インテルのプレスのかけかた。
いつもと異なり、意図的に前から奪おうとしていたというのはどういった狙いだったのでしょうか。
そのハイプレスにより、前線と最終ラインが間延びし、普段やり慣れてないからなのか、連動性があまり機能しない印象。
特に最終ラインが5バックにして守っているにも関わらず、パリがあっさりと攻略出来てしまうというのがネックでした。
とにかく固さが無かったですよね。来週ラインに。
スペースが消し切れていない5バックだからなのか、パリの左右迂回からの縦へのスピード感にほとんど対応できておらず。
結果的に・・・。
インテル側も奪ってからのカウンターで、惜しさを感じさせるプレーは多々あったわけですが、ハイプレスによる疲労が徐々に見え、あえなくジエンドという。
相変わらずインテルの速攻は迫力、威力は感じたんですけどね。
気付くと押し込まれていたはずなのにひっくり返して相手ゴールに迫るという謎機構。
ですが圧倒的にボール奪取ゾーンが曖昧で、連動性に欠けていたというのも事実なわけで、パリ相手には厳しかった。
逆にパリはヴィティーニャを中心にどこからでもいける雰囲気。
攻守のトランジション、網の張り方も巧みで、とにかく隙が見当たらない。
さらに突破したとしてドンちゃんという最強GKが立ち塞がるムリゲー仕様。
デンベレも得点こそ決めれなかったですが、彼とヴィティーニャが不規則に動き回るせいでターゲットを絞り切れず、的確に繋がれてこの結果ですから。
パリは平均年齢24.8歳と若いこともあり、今後黄金期が訪れるのか否か。
いずれにせよCL初優勝のパリによる圧倒的勝利、アーセナルがこのパリと対等にやりあったというのはある意味で来季への糧にもなることでしょう。(個人的にCL2ndレグ前半でのアーセナルはパリすらも圧倒していた)
次はあの舞台へ。
では。