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『宇宙人ポール』|バカすぎて愛おしいSFロードムービー

宇宙人ポール

ポスター画像


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ショーン・オブ・ザ・デッド」「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」のサイモン・ペッグニック・フロストが主演・脚本を務め、「未知との遭遇」「E.T.」など名作SFへのオマージュを散りばめながら、陽気な宇宙人のポールと冴えない青年コンビの珍道中を描くコメディ。

SFオタクのイギリス人青年クライブとグレアムは、全米最大のコミックイベント、コミコンと米中西部のUFOスポットをめぐる旅を楽しんでいた。その途中、ネバダ州のエリア51を通りかかった2人は、ポールと名乗る本物の宇宙人と遭遇。ポールを故郷に帰すため奮闘することになる。

気軽に楽しめ、単純に爽快。

この二人がバカな脚本の元、このような作品を撮れば、それは間違いなく面白いわけで、本作でもいかんなくその才能を発揮している。

まずですよ、宇宙人とこんな感じでロードムービー的にわちゃわちゃするっていう設定ですよ。

その宇宙人、ポールの登場のさせ方に始まり、その絡みの巧みさ、スッと溶け込むような違和感の無さというのが何よりの魅力であり、それを受け入れていく二人の懐の深さ。

それこそ冒頭のコミコン会場に向かう二人の画と、楽曲のシンクロ力の高さから本作が高得点確実だと思わされ、そこでのやり取りからも既に彼らの世界観に満ちている。

彼らが出ていて毎度思うのが、”オタク最高”ということなんですよ。

大人になってもバカみたいなことをやっており、それを本気で楽しみ、本気で燃える。

終始そのトーンは貫かれているのですが、個人的ベストはRVで砂漠を移動する途中の何気ないショット。寝たり、チェスをしたり、画を描いたり、ゲーム機が机の上にあったり。

移動時さえも趣味で満たすという生粋のオタク根性。

楽しく無ければ人生じゃないというスローガンをモットーに生きているとしか思えないようなアグレッシブさ。

道中で起きるトラブルもなんのその。あくまでもその場しのぎで乗り切り、後先なんて絶対に考えていない。

でも、それが良いんですよ。

彼らの良さって全てを巻き込み、全てを置き去りにする。

どうするかの判断基準はあくまでも彼らがどうしたいかということに全てが収斂されており、だからこその人間味が滲み出る。

絡み合う人間模様も面白く、誰とでも打ち解けられるのではとすら思ってしまう気心の良さも良いんですよね。

ポールとの絡みなんて旧来の親友くらいの関係性ですし、意外に彼が人間以上に人間味のある性格を有しているというのも絶妙な加減で丁度良い。

徐々にその人間味と気遣いのようなものも垣間見え、「こいつ意外にいいやつじゃん」と思うと同時に、親近感すら湧くエイリアン性(通常は人間性ですが)。

勘ぐりや疑いの目などというものは一切皆無、思いのみでライドするその姿勢こそが至高。

ホント観ていて気持ちが良いし、何が起きてもハッピーに見えてしまう。

随所にオタクカルチャーやオマージュも潜ませており、それに気付いてニヤッとするのも間違いないですし、好きこそものの上手なれ。

人生ってこういう風に過ごせれば幸せなんだろうなと思わせてくれる二人の活躍にワクワクしてしまう。

終盤の物語のたたみかたも潔くて好きでしたね。

未知との遭遇やE.Tよろしくなルックに、容赦のない雪崩のような怒涛の展開。

奇想天外でコミカル、そこに人間ドラマも乗っかっての総仕上げときて、気持ちがかき乱されるもんだから、観ているこっちもてんやわんや。

でもそれが不思議と気持ちよく、ファニーな気持ちにさせてくれる。

GW最後に観た映画として、間違いなく元気の出るコメディ作品でしたし、実際にかなり前向きな気持ちにさせてもらいました。

サイモン・ペッグとニック・フロス、彼らが揃えば間違いない。

では。

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