『アーセナルvsパリサンジェルマン』~UEFAチャンピオンズリーグ ベスト4 1st leg~
8ライスのポジショニングは良さそうだ
22スケリーの上手い身のこなし
26落ち着いた差し込みやスケリー
39サカ技あり過ぎる技
44スケリー体強い、からのスーパースルー55ライスの判断とキャリー能力
59サリバらしい精度での狙い
92ライスよライス、迫力十分
さすがですよ。
このクラスは本当にギリギリの戦いで、穴がない。
レアル戦の逆フラッシュバックが過った1失点目でしたが、パリの戦術、個々の選手の能力を考えると、なんとも言い難い接戦でした。
まず、率直に言ってパリ、強かったですよ。
ビチーニャの徹底したウーデ潰しと、隙を見た柔軟なポジション取り。どこを切り取っても卒が無く、いやそれ以上。
それからドンナルンマ。ラヤも凄かったですが、ドンナルンマのセーブ5はどれもかなりギリギリなわけで、それをあの感じで止めるって・・・。まことに入る気がしなかった。
両ウイングもエグい。ドゥエはこんなにドリブルで翻弄されるんかというくらい何人で囲っても危機感しか無く、クヴァラツエリアはタフかつアグレッシブさが終盤まで続く脅威。
そして何と言ってもデンベレがここまで献身的になっており、攻撃力は上昇しているというのが驚きでしたね。
良いところに顔を出すのは必ずこの男で、プレスががっちりハマっているところの隙をついて降りてくるもんだから上手いことひっくり返される。
想定外に想定以上でした。
対するアーセナルも全然良かったんですよ。
序盤こそパリに押されていたものの、それ以降は基本的に保持できずとも押し込んでいる感じ。
特にウーデが封印されている気付き、それにフィッティングしてからの左での作り方というのは対応も良かったですし、スケリーがとにかく奮闘していた。
ドゥエとバチバチにやり合いつつ、隙を見て中央を切り込み、鋭い縦パスも見せる。
このポジションの感じなどを見てもそうなんですが、押し込む時のポジションの高さがいつも以上に前目だった。
それを支えるのはキヴィオルの落ち着きと的確なプレー、安定感があればこそなのは言うまでもないのですが、その連携も見事でしたね。
なぜキヴィオルはマガリャンの負傷により出だしたのにこんなにも安定しているのか。そこの疑問は日々募るわけですが、とにかく素晴らしいパフォーマンスでした。
そしてやはりサカはレベチだった。
序盤こそボールを持つ機会も少なく、「あれっ」と思っていたのも束の間。
徐々にボールが回ってくるようになってからは少ないスペースやチャンスを自らでこじ開け、強引にチャンスにメイクするという理不尽さ。
ゴールが決まっていればさらに素晴らしかったですが、それでもドリブル突破4/7とチームNo1。
この試合はいつにも増して理不尽さが際立ちましたね。
その意味ではライスも凄かった。
これだけ広大にフィールドをカバーしながら、ほぼノーミス。判断にミスがないんですよ。
加えて、今回はアンカーでの出場だったのですが、守備におけるタスクも完遂。デュエルも9回ですが、成功率は7と高く、タックル5、インターセプト2て。
攻撃時の参加も考えると馬車馬のような働きで、大舞台ということを感じさせない、むしろいつも以上に輝いている。
本当に頼りになる男です。
とまあホームでの敗戦は痛いですが、まだ1点のビハインド。CLの空気感を考えれば何が起きてもおかしくないわけで、だからこそ次は燃える。
次のアウェイではトーマス降臨の、メリーノ神ワントップか。
期待して待ちましょう。
では。