『生きる理由を探してる人へ (角川新書) 』
意外に思っている人が多いと感じる、”生きる理由”とは何なのかということ。
理由なんか無いということはわかっているし、幼少時はそんなことすら考えていないのが当たり前ですよね。
それが思春期あたりを境にうっすらと考えだす節もあり、社会人になるとその傾向は一層強くなってくる。
結局それまでは敷かれたレールを走るじゃないですけど、一定のラインが見えていた状態で物事が進むのが当たり前。それがある時からレール自体が不確かなものになり、様々な形で分岐していく。
人によってタイミングが異なることとは思いますが、それを期に、この悩みというか疑問というかが肥大化していく。
そんな話についての二人の会話、対談が興味深い。
やはりというか、想像力豊かで経験豊富な方々の話は面白いなと。
空想、現実問わず、話が面白いということは想像と経験に起因するところが大きいと思うわけですが、社会であったり、時世であったりが変化し、人々もそれに伴って価値観も変わる。使用する物やライフスタイルも変わる中、本質的なところは変わらないこともあるわけでして。
個人的に人の本質自体は変わらないものの、本質の核自体がズレてきているように思うところはあって、だからこそ本質そのものを見失いがちになっているのかなと。
本書の中でもピンときた部分としては”人を平らにする”という箇所。
色々な凸凹があるのが人間だし、その部分や大きさも人それぞれ。
機知に富んだ話が多く、それでいてサクッと読めてしまうのが良かったですね。新書ならではのテンポ感がこういった話題には丁度良かったのかもしれません。
では。
37分人を考える人は
69ちょっと見方を変えたら
78人は、変えられるのは
85自分が否定しようとしていた
101過去に遡っていぬと
120人間って、生きているとき
131生き永らえて老いて
152ビートたけしさんが
175近代は、生まれ育ちで
191人をすごく平らにする
193自分の現状を振り返って