東出さんにしろ、ひろゆきさんにしろ、特段、今まで好きだったわけではないんですよ。
ただ、東出さんに関しては、あの騒動以降、興味があるといいますか。役者としても人としても吹っ切れた気がしていて、偽りの無い感じが逆に良いんですよね。
それからは映画にしろ、ドラマにしろ、Youtubeにしろ、ちょいちょい観ていたという感じでした。
そんな中でこちらの作品。
『世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた』
これこんなおもろいんか。電波少年とか思い出すけど、それ人間力と画力がそれ以上。世界の果てに、東出・ひろゆき置いてきた @ABEMA で一部無料配信中 https://t.co/jH8g05Y859
— blcrackreverse (@blcrackreverse) 2024年6月25日
シーズン1があったのは知らず、シーズン2の南米編から見出したんですが、これがメチャクチャ面白い。
Youtubeでこの番組のことを知ったんですが、こんなに面白いとは思いませんでした。
ABEMAのドキュメンタリーとかバラエティーって地上波じゃ出来ない、わりと過激な作品が多いじゃないですか。バラエティに関してはちょくちょく見ていたので何となくわかっていたんですが、ドキュメンタリーも相当な見切り発車感でして。
企画自体は以前にもあったような置き去りもので、そこから自力で帰ってきてくれ的な感じなんですが、その場所と内容が過激かつ計画性が薄い。そこに参加するメンバーってのも斬新過ぎて、皆自由人なんですよ。
海外だからとか、危険な地域だからとかお構いなしに我が道を行く感じがとにかくツボ。
編集なんかもエッジが効いてて、確実に悪意あるようなショットだったり、煽るような演出も笑えてくる。特に悪意アリアリのウィンストン・チャーチル(仮)なんかのクローズショットとかホント悪いですよね。ホント笑えました。
最初こそ、これはヤバそうな状況なんじゃないかとおもっていたような雰囲気さえも観ていると癖になるとでもいいましょうか。悪意が笑えるブラックコメディ的な要素として見えてくるから不思議なものです。
とはいえですよ。起きていることも、実情も含め、ヤバいのは確かなんですよ。起きるトラブルはまあまあですから。それを忘れてはいけないんですが、その辺も込みでかなり突っ込んだ内容になっているかと。
これが出来るのがまず凄いんですよ。だって下手したら下手してしまうことの連続ですからね。
同行しているスタッフの豊川さんという方もぶっ飛んでいて、初っ端のコーヒーのくだりとか普通に笑えますし。その後も天然さというかポジティブさ炸裂で人間力が強い。
そんなメンバーの会話を聞いてるだけでもかなり興味深いのに、そこに加えての出来事や景色の画力。
普通の旅物と違って、リアルな状況ゆえの、リアルな日常が見れるというのも醍醐味じゃないでしょうか。
時折挟まれる人生観というかちょっと感慨深い会話なんかがあるのも沁みるんですよね。旅の道中ら得られる気付きや価値観を反映したような会話になっていたりして。
こういうのを見ると旅って大事だよなとか、価値観を広げることの重要性みたいなものも感じるんですよね。
あとはこの二人を人選にチョイスしたっていうことが肝ですよ。
東出、ひろゆきってどういう組み合わせよって思ってしまうほど脈絡が見いだせなかったんですけど、見ていくうちになるほどなと思えるようなコンビになっている。
ある種の偶然性と、過ごした時間の関係性みたいなものが相まって、忖度無しの自由人旅みたいな構図がホント魅力的に見えてくるんです。
旅が人を作るのか、人が旅を作るのか。
そんなことも思いつつ、私も誰かと旅に出たいと思わせてくれる、そんな面白、影響番組でした。
これは途中までは無料で観れて、その後はプレミアム会員にならないと観れないんですが、1ヵ月1,000円弱なので、サクッと入ってサクッと観て解約、そんな感じでもいいと思うので、気になる方は是非。