『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』
マシュー・マコノヒー主演 エミー賞5部門受賞、超一級の緊迫クライムサスペンス!
未解決殺人事件の深い闇、引きずり込まれる2人の刑事。映画を超えた傑作ドラマ! 手に汗握るスリリング120%!
17年にわたる未解決殺人事件。
深い闇に引きずり込まれた2人の刑事。予測不可能な衝撃の結末!『ゲーム・オブ・スローンズ』など数々の傑作ドラマを生み出してきたHBOが、
アカデミー賞男優マシュー・マコノヒーと、ウディ・ハレルソンという2大映画スターを配し満を持して送る、スリリング120%の緊迫クライムサスペンス。
綿密かつ重厚な脚本と、先の読めないストーリー展開は、予測不可能な衝撃の結末へと導く。
全エピソード(8話)が、それぞれ一人の監督と脚本家によって映画のように描かれた本作は、ドラマの手法としては極めて異例。
第66回エミー賞5部門受賞、第72回ゴールデングローブ賞3部門ノミネート、批評家協会賞受賞するなど、
批評家から高い評価を得て称賛された超一級品であり、全米での平均視聴者数はエピソード毎に1100万人を突破し、話題となった。1995年、ルイジアナ州の小さな田舎町で若い女性の全裸の変死体が発見される。
手足を縛られ、頭上には王冠のような鹿の角がかぶせられていた。
捜査を任された2人の刑事ラスティン・コールとマーティン・ハートは、何かの儀式のような現場の状況と残忍な手口から
連続殺人鬼の凶行と判断。僅かな手がかりをもとに、犯人の行方を追っていく。
時は移って2012年。かつての殺人事件と酷似した死体が発見されたことから事件の再調査が始まり、
今は引退したコールとハートが警察署に呼び戻される。
17年の歳月を経て繰り返された連続殺人事件。
果たして、これは同一犯による犯行なのか、それとも模倣殺人なのか。そして、この17年間で2人の間に何があったのか。
事件は2人の刑事を思わぬ方向へと導いていく。衝撃のラストー!
これは凄かった。間違いなく自分の中での海外ドラマ史上ベスト10には入りますね。
それくらい面白いし引き込まれた。
何が面白いってまずそのストーリー性の謎解き部分は当然として、人物、世界観の構築が見事なんですよね。
刑事バディものってその関係性とそれぞれの人間性っていうのが非常に重要だと思っていて、その意味でそれらが完璧にマッチしている。
マシュー・マコノヒー演じるラストとウディ・ハレルソン演じるマーティがとにかく最高過ぎるバディなんですよ。
最初は、「あれっ、この二人で大丈夫なのか」と思う部分があったり、「噛み合うのかこの二人」という感じなんです。
ある意味でそれってどんなバディものにも最初は感じるものだと思うんですよ。でもそのアンバランスさが絶妙に噛み合ってなさそうに感じてしまうような隔たりを感じる距離感といいますか。本当に噛み合わなく見えるんですよ。序盤は。
それが回を追うごとにしっくりくるから驚きですし、最後にはこいつしかいないくらいに思いますからね。
この人物描写の”絶妙なバランス”がやたらとツボで、人間の相性ってどういったところからくるのかであるとか、本質的な繋がりってどういうところから生じるのかといった、意外にも人間関係の本質的で深い部分にまでアクセスしていくんですよ。
その深みこそが登場人物たちの深い理解へと繋がってきますし、事件自体の背景理解にも繋がっている気がして、だからこそ世界観に埋没していけるのかなとも思えてくるわけです。
特に好きなのがラスト。
まずもってカッコ良いんですよ。
それこそ登場時はあまりそんな印象も無かったんですが、振る舞いや考え方に芯がある。
そういったことを感じれば感じるほど、カッコ良さが滲み出てくるといいますか。
カットバックで出てくる現在のラストなんて、全然カッコ良い要素が無いはずなのに、徐々にそれすらもカッコ良く見えてきてしまうから不思議。
髪型やスタイルなんかもそうですが、ラフで適当に見える中に、その人のこだわりであったり、肉体性、バックボーンが見えたりなんかすると、本当の意味でのカッコ良さが見えてきてしまうんですよね。
ジャストサイズの着こなしもカッコいいんですよ。今のオーバーサイズ偏重を覆されるほどのフィッティング感。
いやぁ、マジで痺れました。
マシュー・マコノヒー史上最高のカッコ良さですよ。間違いなく。
なんかネクタイを緩く締めてる感じだったり、タンクトップの着方だったり、煙草の吸い方だったりもたまらんのですわ。
乗ってる車もカッコ良く見えてきちゃうし。
それから世界観。
ツインピークスのような何とも言えない、事件と怪奇現象の持つ雰囲気。
実際に怪奇現象は無いんですが、雰囲気と事件背景そのものにどことなく怪しげなものを感じたり、奇妙さを感じたりといったところが若干似ている。
閉塞感のあるような地域であったり、触れてはいけない物事の邪悪な本質に触れる感じっていうのも妙に心地良くて、その世界観に浸っていられるのって、それこそドラマならではなのかなと。
映画でも可能だとは思うんですが、ドラマのような長い尺だからこそ、こういった世界観の構築が可能なのは、没入感ありきの世界だからこそだと思うんですよ。
それがこの世界にはある気がして、なんか良いんですよね。
音楽的な部分もたまらんですよね。
まず、オープニングからの始まった感が素晴らしい。この曲聴くと、「おおっ、始まったな」と思いますし。
それ以外の楽曲に関しても選曲が見事ですし、何より挿入されるタイミングが絶妙で、メチャクチャ際立っているんですよ。
タイミングがこんなにバシッとハマってくるようなドラマも珍しい気がするんですが、定型で挿入されるわけでも無く、楽曲もタイミングも異なるのに全てがベスト。この辺もドラマの彩りに寄与しているのは間違いないはずです。
とにかく百聞は一見に如かず、世界観没入型小さな町事件ファイルが好きな方は是非。その後も2nd、3rdと続くんですが、個人的には1stが抜群に面白いのでまずは1stから。オススメです。