このタイミングでスカッドが厚くなってきたのは良いことです。
パレスのヴィエラ監督が解任となり、またも解任ブーストが起きるんじゃないかと思っていたんですが、杞憂に終わりました。
今のアーセナルは本当に強い。
これは間違いない。
今回その潜在的な強さを示したのが、控え組。
ホールディングはサリバの代わりとしてスタメン出場していたんですが、間違いなく、以前よりも全体的な能力が上がっている。
こうしたチャンスを生かそうとするメンタル的な部分もあるんでしょうが、それ以上に練習の質が高いことを伺わせるようなプレーっぷり。
危険の芽を摘むのが上手くなりましたし、守備からのトランジションでも前進する姿勢が顕著に出ている。ガブリエルとの役割分担、距離感なんかも、控えで出場していると思えないほどしっくりきていた印象でした。
実際スタッツを見ても地上戦、空中戦共に申し分なし。
それからジンチェンコに変わって入ったティアニー。
最近はめっきり出番が減ってきてしまっていましたが、やっぱりティアニーらしいプレーを見ると良い選手だなと改めて思わされる。
とにかくアグレッシブに攻め、迷いが無い。繊細なプレースタイルが多く、テクニカルな面が目立つチームにおいて、ベースのスキルはもちろんありつつ、思い切りのいいプレーは魅力的です。
4点目のアシストのシーンなんて痺れましたね。それをなんなく決めるサカもサカですが、ティアニーも素晴らしかった。
今日の試合ではそういったティアニーらしいプレーが多く見られましたし、守備時のタフさ、ジンチェンコの様な中盤に入ってくるようなプレーもそれなりにこなせるようになってきている気がします。まあさすがにジンチェンコのようにはいきませんが。
とはいえキャラクターが違って面白いですし、何より愛らしい。
それから初登場のキヴィオル。
8分間の出場でしたが、ザハとのあのマッチアップ、ボックス内でしたが良く対応していました。落ち着きが見えましたね。成長が楽しみ。
いつも通りの素晴らしい隙間サッカーを見せてもらいましたが、スタメンの選手は相変わらず安定感と抜群のスキルで、ホント足でやってるスポーツなのか疑いすら感じるほど。
そんな中、この試合で個人的に一番熱かったのがホワイト。
今までもそつなくこなしていた組の一人ですが、改めて気が利くプレーヤーだなと。
サカやウーデとの関係性が阿吽ですし、攻守の参加バランスが絶妙。相手ボックス付近ではそれこそウーデのような隙間を見つけ、スルーを流すのも上手いですし、サカへのアシストなんかも惚れ惚れします。
しかもザハ相手に苦戦しつつもかなり善戦していましたし、あれだけ攻め上がって、守備もこなすって。
右サイドでのザハ突破をジャカ共に防いでからのハイタッチは痺れました。
”おおっ”と思わず声を挙げてしまったほど熱量が半端無い。ジャカは言わずもがなですが、熱い男ですよ、彼も。
パレスも前線は脅威になる選手が多いんですが、そこまでの道筋がアーセナルの様なハイプレスで潰されると厳しかったですね。
とはいえザハやシュラップ、オリーセなどに入ると危なっかしいシーンも何度かありましたが。
ジェズスも順調に回復しているように見えましたし、スミロウも同じく。冨安とサリバの怪我は心配ですが、この間によりスカッドの連携と底上げを図り、より高みへ駆け上がってほしいものです。
では。