ビルドアップの優雅さ際立つ。
『優雅なビルドアップに刮目せよ~アーセナルvsフラム~』
前半凄かった。
ポゼッションなどで見ると、前半54%とアーセナルにしては全然高い方では無いと思うんですが、体感としては圧倒的にアーセナルのペース。
もう何て言うんですかね。ビルドアップが惚れ惚れするんですよ。
ラムズデールのミスなんかもありましたけど、あれを差っ引いても素晴らし過ぎる。
まずトロサールが着実にフィットしてきているというか、成長しているというか。
前線での仕事っぷりは然ることながら、後方での役割とタスク遂行能力が確実に向上している。
ヒートマップを見ても満遍なく出没していますし、特にボールを受けに来る頻度が確実に増え、そこから前線へ戻るというジェズス的な役割もこなし始めているんですよ。
しかもこの試合ではアシスト3ですからね。3得点全てに絡む活躍っぷり。チーム内でいうと最前線でのジンチェンコ的な雰囲気もあるので、冬の思わぬ産物になったのかもしれません。
それにしてもこの試合は本当にビルドアップが良かった。
特に前半ね。もう何度も書いているから書くのもあれなんですが、中盤の機動力が半端無いんですよ。だからこそスムーズに稼働するというか。
ウーデの足元スキルと気の利いたポジション取り。パーティの制圧力と球際の強さプラス受け手からの前進させる力。ジャカの柔軟性ある前後での対応。そして俄然中盤に絡んでくるジンチェンコのユーティリティ。
それと個人個人の明らかに成長した足元スキルと戦術把握力が相まって、とにかく相手をかわして進む能力が上がっている。
これぞアーセナルというか、全盛期のインビンシブル時代よりも華麗なんじゃないかと思えるほどのビルドアップに仕上がりつつある。
ここから何度か取りこぼしてしまっていたゴールも決めれるようになれば、本当に最強なんじゃないかと。
それらを担保する意味でのマガリャン、サリバの不動のCBコンビの存在もありますが、全体的に着実にブラッシュアップされている感があり、観ていて最高に楽しい。
交代で入ったジェズスも問題なさそうでしたし、むしろこれぞジェズスの動き的なものも何度か観られたので、いよいよポジション争い含めたチーム間競争も本格化しそうですね。
SBもそうですし、前線もそう、層が厚くなってきたのは非常に朗報かと思います。
では。