昨年の開幕を思い返すと。
ホント、スカッドが厚くなりましたね。
まぁ、中盤はちょっと不安なところもありますが、それ以外はファーストチョイスを欠いてもかなりやれる気がしました。
そんなブレントフォード戦ですが、昨年の開幕は完膚なきまでにやられ、そこから怒涛の最下位一直線へと繋がっていったわけですが、今季は違った。
落ち着いたビルドアップやハイプレス、選手間の距離感や連動性、そこからのフィニッシュまでと、落ち着いたプレーでした。
何が成長したって、落ち着いて観ていられる。
ここに尽きるわけですけど、どのポジションを見ても、非常にアグレッシブにアプローチ出来てますし、個々の選手が自信を持ってプレーしているのが伝わってくる。
マルティネッリやサカが明らかに昨年よりもボールキープ力が高まっており、どんなシーンでも奪われない。仮に奪われたとしてもトランジションが速かったり、選手間の距離が近いからサポートで取り返せるので危機的な状況になりづらい。
ジェズスやサリバといった今季加入組も当然その能力は高いわけで、その辺の気が利くプレーや献身性がかなりの強みな気がしています。
今回観ていて一番違いを感じたのが中盤の安定感。
やっぱりパーティは格が違う。前から分かっていたことですが、戻ってきて改めて。まずポジショニングが素晴らしいですし、どんなに狭い状況、不利な状況でもキープできてしまう。さらに言えば、そこから反転して前へと進めることが出来ますし、パスの精度と出す箇所さえも冴えている。
途中三人に囲まれてファールをもらったシーンなんてバトルものの漫画とかであるシーンじゃないですか。三方向から全員でスライディングって。そしてそれでも止められないという。
相方だったジャカもかなり光っていた。
攻守のバランスが良いというか、良いとこにいるんですよ。今季から始まった前線への顔出しはもう板に付いてきましたし、そこからの守備への警戒も良く出来ている。CBやパーティの裏に穴が出来そうになると危機を察知しいち早く埋めてましたし、ポリバレントに動けるようになったなと。
それからヴィエイラ。
とりあえずゴール最高でした。ウーデの代わりにスタメン起用ということだったんですが、それほど悪くなかった。さすがにウーデほどはやれていませんでしたが、これは当然経といえば当然で、経験もチーム内での立ち位置も違うことを考えればなおさら。
今のチーム状況を考えると、もう少しアグレッシブさは欲しいところですし、フィジカル的なところは気になりました。
この辺はまだ加入間もないので今季を経てどうなるかといったところ。それでもあのシュートは力も抜けて良いコースに蹴れていましたし、要所要所で光るプレーも見せていた気がします。
失点0で得点3。昨年を思えばこの結果が何よりもうれしいところではあります。
それにしても終盤で投入されたマルキーニョスとヌワネリ。プレーはそんなに観れなかったのであれですが、こういったことが出来るのもチーム状況が安定していればこそ。アーセナルらしい采配な気もしますし、とにかく善き試合でした。
ここから代表ウィークに突入するわけですが、そこでさらに成長して帰ってくるメンバーが増えることを楽しみにしたいところです。
では。