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アーセナルvsトッテナム

諦めるにはまだ早い。

アーセナルvsトッテナム

Arsenal 'wilted' in 'hostile' Tottenham atmosphere, insists Gary Neville,  as Manchester United legend gives verdict on remaining fixtures in Premier  League top-four race

あまりにも衝撃的な攻防でした。

いつも通り、開始からバチバチの展開。お互いシーズン終盤戦につき、万全では無いものの、そこを仕上げてくるのがダービーというもの。

だったんですが、前半22分、ケインのPK得点から33分、まさかのホールディング退場。その後もケインに決められ、後半こそはと思っていたのも束の間、開始早々ソンのゴールに撃沈。

やはりこういうダービーになると一つの崩れが大きくなることもあるものです。

敵ながらトッテナムスタジアムの雰囲気は良かったと思いますし、チームの仕上がりも中々のもの。

コンテ采配の引いたチームは硬すぎでしょ、と思いつつ、何度かチャンスメイクしていたアーセナルもあと一歩だったのかもしれません。何かが違っていれば、そんなことのお連続ではありますが、今回はコンテmeetsトッテナムの相性が良過ぎました。

引かせたこちらが悪かった。そう思わずにいられないほど、かなり強固な守備ブロックでした。

そんな本節で開始から気になっていたのがセドリックとソンのマッチアップ。

わりとかき回されている印象を受けましたし、冨安ほどハードにマークが付けない分、後手後手でやられているなぁといった印象。

フィジカル的にも体格差がありますし、何度もあったケインとの連携を見せられると中々厳しいものがあったのかと。

それにプラスして個人突破も出来ちゃいますし、ここのところの好調(サラーに次いで得点数プレミア2位)なところを見るとなおさら不釣り合いなマッチアップに感じておりました。

退場となってしまったホールディングもまんまと釣り出され、やられてしまった形のものが多かったですし、あれを単騎で止めるのは厳しいと思います。

加えて、ケインが本当に良い仕事をする。

パスのセンスが抜群だし、ポストプレーも強過ぎだし、シュートも強烈に枠内を狙ってくるしで隙が無い。

ホイビュアも切るところ、押さえるところは必ず顔を出してくるし、ここぞの場面はタイミングよく飛び出していく。パスセンスも申し分ないから本当に厄介な曲者揃い。

そんな中でも我らがマルティネッリは良くやっていたんじゃないでしょうか。

日々視野が広く、パススキルが向上しているように見えますし、特にボックス付近での仕掛けやラストパスが素晴らしい。何度か惜しいシーンを見ると本当にあと一歩なんですよね。

ウーデゴールも相変わらず気合入ってました。

何かを失い、諦めそうになっても決して諦めない男。表情にもそれは明らかでしたし、プレーを見てもその姿勢は明白で、感銘すら受けてしまいます。

とはいえ今回のアーセナルMOMは冨安じゃないでしょうか。

どれだけのポジションをこなし、どこでも高水準のプレーを行う。以前からそのマルチプレーヤーぶりは称賛されてきましたが、今回は1試合の中でそれを体現してしまうという恐ろしい柔軟性を発揮。

最後CBに入って指揮をとっていた時なんて、負け戦の終盤でも諦めず、必ず勝つという意思を持った戦国の武将に見えてしまうほど。それだけ頼りになる存在でしたし、あのユーティリティ性は絶対の今後も生きてくるはずです。

残り2戦ですか、勝ち点差を考えるとヒリヒリした試合が続きそうですし、怪我人も多く、どうなることやら。それでもあきらめるタイミングでは無いはずです。

では。