見せかけて逆を行くを連発する快感。
今節は良い試合でした。
前節、瞬殺での退場となったマルティネッリを欠き、FW層が薄いところが心配でしたが、杞憂に終わりました。
今のアーセナルはやはり一味違う。
今回のブレントフォードも5バック気味に引いて守り、なおかつDF陣は長身揃いということで、かなりシビアな戦いが予想されました。
引いて守るチームに関しては崩しがまだまだ確立してない感じなんですよね。
とはいえ、この試合ではウーデが無双を見せ、かなり相手を翻弄出来たんじゃないでしょうか。
一体ポジションはどこなんだよと突っ込みたくなるほどに、どこにでも顔を出す。ボールタッチ数88と圧倒的な捌きっぷり。
守備に攻撃にと躍動していましたし、とにかく判断が的確で正確。無尽蔵のスタミナも謎ですし、どんなに狭い所でもいとも簡単に捌いてしまう。彼の獲得は間違いなく大きかったですね。
正直今の2列目はかなり信頼が持てますね。サカ、ウーデ、スミロウ、マルティネッリ。何が良いって、とにかく連携が素晴らしい。これ以外に凄く重要かと。どんなに質が良い選手が揃っていてもその選手間のケミストリー無くしてこのプレーは出来ないでしょ。
それにしてもスミロウは素晴らしい決定力ですね。
短時間でも必ず決めてくる。動きも変幻自在ですし、とにかく頼りになる10番が帰ってきた。
今回特に痺れたのがこの2列目の逆を行くプレー集。
俯瞰して観ているこっちでも気付きにくい、もしくは気付いていない場所にボールを出すし、そっちかいと思う方向にドリブル突破。スルーやフリーランに関してもそう。これが心地良いのなんのって。
こっちはアーセナルのこういうプレーが見たいわけですよ。
まあそれらを担保するためには中盤、守備陣あってなのは間違いないですが、今はそこも安定しております。
パーティとジャカも二人揃えば抜群の安定感ですし、セドリックも良くやっている。ラムズデールも若干の不安はあったものの、ほぼいつも通りのプレーでしたし、ティアニーもそう。
プレスの合理性の部分がどんどんソリッドになっている気がしていて、詰将棋の如き詰められている感がひしひしと伝わってくるほどに精度が高くなってきているんじゃないでしょうか。選手間の意思疎通という所も大きい気がしますが。
とはいえ、今回終盤の緊迫した展開には肝を冷やしましたし、ブレントフォードのあの一瞬の煌めき感はなんでしょう。データで詰めるサッカーをしているようですが、それに依存しない選手のあの一瞬の輝きは驚異以外の何物でもありません。
あのピースハマった時のプレーが炸裂したシーンは何度かありましたが、個人的に70分過ぎのやつが痺れました。相手ながらあっぱれなプレー。これにエリクセンが加わると思うと・・・。
とりあえず4位以内を目指し負けるわけにはいかない戦いが続きます。
では。