仕方が無い、仕方が無いんだけど。スポーツの醍醐味を削いでまでかと。
『アーセナルvsウルヴァーハンプトン』
はい、いつも通り、波乱万丈なアーセナル劇場開幕です。
直近連勝中と好調なウルヴス、対するアーセナルは退場有、移籍有、調子も上がらず、微妙な空気に包まれております。
相手がウルヴスということもあり、ハマると怖いなと思っていたんですが、まさかここに落とし穴があるとは思ってもいませんでした。
序盤からシステム的にはかなり面白味のあるフォーメーション対決。アーセナルの4-2-3-1に対して、ウルヴスの5-2-3に近い様な陣形。
意図が拮抗する中で、噛み合えば強さが発揮されるようなギリギリの攻防が続きます。
序盤はこんな感じでヒリヒリした攻防が見れましたし、両者共にやる気みなぎるプレーも随所に見られ、久々に帰ってきたなと楽しめておりました。
そして得点のにおいがし出した前半中盤、セットプレーからゴールが決まります。これは見事でした。ビルドアップもそうですが、セットプレーもそう。こういった各所でのちょっとしたプレーが実ってきた感を肌感覚で感じる最近。
ここに決定力というマスターピースが揃えばと思うんですが、そこが中々埋まらない。
そしてそのまま後半に突入し、69分にマルティネッリが退場。
イエロー二枚の速さといったら、最初見間違いかと思いましたが確かに二回出している。これは無いでしょと思いつつも速攻で試合は再開。
プレーの質を考えればわからんでも無いイエローでしたが、サッカーをゲームとして観た時のこのやるせなさと意気消沈感は半端無い。
やる側にも観る側にも喪失感を与えるこのジャッジはどうなんでしょうか。まあ仕方が無いんでしょうか。
そこからは試合も守備一辺倒になり、最近お馴染みの守って一発カウンター頼みの楽しめない攻防へ。
スミスロウであったりラカゼットであったりが惜しいシーンを演出しますが、ゴールには至らず。
ラカゼットはこういう時に決めれるとより唯一無二の選手になれるんだけどなと思わずにはいられないシーンが多数有りました。
守備陣は今回良くやっていました。特にガブリエルの存在感が一際大きく、対人に関して言えばファンダイクにも匹敵するんじゃないでしょうか。それくらい絶対的な壁感ありますし、負ける気がしない。そんなプレーに今回はかなり助けられていた気がします。
そして意外だったのがホールディングの安定感。
退場からの守備ブロック強化として交代後、CBの中盤に入り、フィット感が素晴らしい。最初から試合に出ていたような安定感に、落ち着き。以前の彼を思うと成長と経験の偉大さを知ります。
相変わらずラムズデールのセーブと判断も抜群でしたし、チームとしては勝てたわけですから今はそこを評価したい。
試合数は他より少ない22試合なものの現在5位。4位以内も夢じゃない。
では。