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DUNE デューン 砂の惑星

至福の映画体験。

『DUNE デューン 砂の惑星

ポスター画像


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ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ビルヌーブ監督が、かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートSF小説の古典を新たに映画化したSFスペクタクルアドベンチャー

人類が地球以外の惑星に移住し、宇宙帝国を築いていた西暦1万190年、1つの惑星を1つの大領家が治める厳格な身分制度が敷かれる中、レト・アトレイデス公爵は通称デューンと呼ばれる砂漠の惑星アラキスを治めることになった。

アラキスは抗老化作用を持つ香料メランジの唯一の生産地であるため、アトレイデス家に莫大な利益をもたらすはずだった。

しかし、デューンに乗り込んだレト公爵を待っていたのはメランジの採掘権を持つハルコンネン家と皇帝が結託した陰謀だった。やがてレト公爵は殺され、妻のジェシカと息子のポールも命を狙われることなる。

主人公となるポール役を「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメが務めるほか、「スパイダーマン」シリーズのゼンデイヤ、「アクアマン」のジェイソン・モモアハビエル・バルデムジョシュ・ブローリンオスカー・アイザックレベッカ・ファーガソンら豪華キャストが集結した。

最高でした。

今のところ三回視聴。観れば観るほど新しい気付きがあり、映像的にも何度観ても飽きない作り込み。

原作は未読だったので、この後が気になり過ぎるという点はありますが、それ以上に映像体験として素晴らしく、最高過ぎる。

原作を読んでいのであれなんですが、切り捨てる部分や解釈も絶妙なんじゃないかと思っていて、ストーリー的なところはもちろんだし、出てくるモノの表現がかなりしっくりくる、、、気がする。どちらかというと納得感がある、というのが正解かもしれませんが、サンドワーム、オーニソプター、シールド、スパイス、ヴォイス、スティルスーツ、どれも未読ながら最高に萌える作り。

初回鑑賞時はそれらのディティールに見入ってしまったといっても過言ではないほど。スターウォーズナウシカといった作品に影響を与えたというのも頷けるますし、ひたすら納得してしまう。むしろそれ以上に良いなと思ってしまうところもあるくらいで、そう考えるとドゥニ・ビルヌーブ監督の手腕には驚かされます。

特に好きだったのがシールド表現で、ディティールや設定、音像表現含めた全てが刺さる。あんな感じの武器、小さい頃に憧れてたな、などと思いつつ、今観てもやはりカッコイイ。

そんな感じでディティールにやられ、ストーリーにやられ、映像にやられ、音にやられ。やられっぱなしの155分間。

ドゥニ・ビルヌーブ監督作品って、今まではどことなく苦手な所があって、映像的には綺麗だし、世界観の構築も上手いんだけど、退屈に見えるというか、惹かれるものが無いというか、とにかく個人的にはそういった印象が強い監督だったんですよね。

それが本作を観て一変。

まあ本作でもその映像美と世界観の構築は健在なんですが、それが逆にメチャクチャ良く作用している。

冒頭からとにかく一枚画のような画作りに惚れ惚れしてしまうし、色調のトーンも滑らかでしっとりした感じ。そこに音のエッジが効いたところや戦闘シーンのドンパチ感が強弱を付け、映像的に物凄くよく纏まっている。

本編の半分以上がIMAX環境での視聴を意識して撮影されているので、出来ればそちらの方がオススメですが、観れなければ通常上映でも全然楽しめる。まあ主観で言うと通常スクリーンはIMAX時の80%といったところでしょうか。

違いを一番感じたのが、映像における縦と奥行の広がり方かと。

縦の部分は宇宙船であったり、オーニソプター、建造物なんかの縦の広がりが狭く感じられたり、迫力に欠けたりするところが大きかった気がしていて、奥行きの部分はこれまたオーニソプターで飛行するところやサンドワームの迫ってくるところなんかの臨場感やライド感が薄まっていた気がする。

その他の細かいところで言うとメランジの粒子感であったり低音の不足感が否めない。IMAXだと、かなり鮮明かつ美しく見えていたのが、そうでも無くなっていたり、低音の内臓に響くようなズシンとくる感じが薄まっていたり。

まあそういったところはあるものの、映画館で体験することがなによりの映画に仕上がっていると思うので、絶対に初見は映画館を推奨したいところです。

今回公開されたタイトルでのパート1という表記で、次回作があるのかといったところだったんですが、それも無事撮影が決まったそうで、とりあえず良かった。

監督自身は三部作を希望していたようですが、おそらくは二部作で落ち着くんでしょう。公開は二年後ということなので、とにかく原作を読んでその世界観を少しでも楽しめればと思っています。

余談ですがアートブックがも発売されていてそちらも評判良さそうなのでかなり気になっています。

では。