勝ち切るという大切さ。
『アーセナルvsシェフィールドユナイテッド』
久々にギリギリまで手に汗握る展開でした。
最近は安定的な試合展開ができるようになってきたアーセナルですが、今回はそんな中にあって、その自力が一番試された試合だった気がします。
前半は完全に押し込む形での試合展開。前節のリヴァプール戦との逆展開を彷彿とさせ、べた引きする相手に対して70%を超えるポゼッションで終始押し込みます。
それでも戻りが早く、高さでは劣る部分もあるため、状況が打破できずに苦しみました。
前半のシェフィールドは良く守っていたし、本当にハードワーク出来ていた気がします。それによりかなり苦しめられたのも事実で、逆に言うと良いチャレンジになったかと。
それでも1点目、サカのゴールシーンは完璧でしたし、メチャクチャ気持ちいい崩しだったように思います。
そこから2点目までも圧倒言う間、ペペらしい見事なドリブルからのシュート。コースが無い中でのあのゴールは素晴らしかったです。
そして今回の立役者ベジェリン。
今までと一番違ったのが内も使うプレー。今までは香車的なプレーで、直進し、外側での攻防に強い印象のTHEサイドバックといったキャラクターでした。
それが今回はインサイドでのプレーも増え、戦術的に高い位置を取るスタイルも非常に良く機能していたように思います。
今回やっていたエルネニーがCB位置まで下りてきて攻撃的なベジェリンが上がる。逆サイドはサカとティアリーが高い位置をとって空いてSBをピン刺しにする。この平行四辺形のような形での戦い方は両サイドの強みを生かした戦術で、今の選手事情には効果的で面白い試みだなと思って観ておりました。
1点返されたシーンからはピンチが続きましたが、そこを守り切り、勝ち切ったのは選手たちにとって確実に自信につながるんじゃないでしょうか。
次節シティ戦、アルテタの師匠に当たるペップ率いるチームを相手にどこまでやれるのか、非常に楽しみです。
余談ですが移籍市場もあとわずか。パーティとアワールのワンチャンあるのかも含め、気になることが山積みです。