直接的より間接的に。
『呪怨:呪いの家』
『呪怨:呪いの家』恐怖クリップ解禁! “呪いの家”は存在する。あなたのすぐ、そばに…
1988年、心霊研究家の小田島(荒川良々)はオカルト番組で共演した新人タレント、はるか(黒島結菜)が経験した怪現象に興味を引かれる。
同じ頃、あるトラブルによって転校を余儀なくされた女子高生の聖美(里々佳)は級友たちに誘われ、“猫屋敷”と呼ばれる空き家を肝試し気分で訪れることに。
6年後、ソーシャルワーカーの有安(倉科カナ)は虐待されている子どもを救おうと、必死の行動を起こす。
まったく接点のなかった彼らは一軒の家を中心に引き寄せられていく。彼らを呪いの連鎖で結び付けたその家の恐るべき真実とは!?
やはりJホラーの真骨頂は呪いや祟り、胸騒ぎや不安といった目に見えない怖さ。
本作も初代呪怨とテイストを替えた部分もありつつ、とにかく不穏で一気観してしまいました。
時代設定もそうなんですが、Jホラーを表現するうえで昨今のようなデジタルツールが蔓延してしまった時代よりもまだそれらがほとんど普及していない頃の方が真に怖さを感じてしまう。
その辺のぼんやりとした感覚を抱きながらも人そのものの怖さみたいなものも感じました。
そして本作で何よりも感じたのがその見えていないものの怖さ。
単に映っていないとかそういうことでは無くて、見えているものから勝手に想像してしまうストーリーの補完みたいなものが一番怖く、なぜそうなったのか、本当にそんなことできるのかといった、視聴者が思う、各人なりのたらればが一番引きずる怖さに繋がっている気がします。
今の時代は何でも説明的になり過ぎてしまう中で、説明を超越する現象や事態に向き合うにはちょうどいいんじゃないでしょうか。
やっぱり『想像は怖い』それに尽きる気がします。