アーセナルにおける現状のシステムを理解するには最高の機会。
久々に試合の構造がリアルに見れた気がします。
アーセナルのシステムはいつも通り4-2-3-1。対するウエストハムは4-4-2とブロック形成からのカウンター狙い。フィジカルを生かした戦い方をしてくるのは予想していましたが予想通り。
序盤からアーセナルが押している展開が続きますが、フィニッシュの形が作れなかった為にスコアレスドローのまま後半に突入します。
後半に入っても両者交代は無く、どういった展開を見せるかと思っていたんですが、それを崩したのは交代で入ったラカゼットでした。久々に長いVARでしたがグーナーとしては良い判定でした。
ただ改めて思いましたがあの時間に冷めてしまう。こういったギリギリの試合ではゴールなのかノーゴールなのか、瞬間的に決まらないところで少し興ざめしてしまうところがあるなと思ってしまいました。
試合展開でいうとこれだけの事なんですが、今回の試合はチームの狙いが良く見えた。
最終ラインの左SBサカが基本的には攻撃に参加し、逆SBのソクラティスが最終ラインに合流しCB的に機能するか、MFのジャカがサカのスペースを埋め、ビルドアップに参加する。そして後ろに重心がある状態ではセバージョスがつなぎ役として下りてきて、前線へ。
オーバメヤン、ペペは基本的にサイドに張り、スペースを空け、そこをエジルが縦横無尽に動き回る。後方でセバージョスが、前方でエジルがスペースをコントロールしながら流動的に補完し合い、そこを警戒し油断したところにダビドルイスやジャカの縦パスが入ることで裏をかく。
最前線にいたエンケティアも前線からのプレスと間で受ける動き、飛び出しなどをきっちりと行っていたことで片方のCBをピン止め出来ていたし、とにかく形が分かり易い試合運びだった。
あと一歩足りずに1-0、しかもかろうじての勝ち星となったけど、この試合は良い収穫があったと思う。
CBでプレミア初出場となったマリも一か所を除けば危ういプレーも無かったので、今後に期待できる。
それにしても今回はセバージョスが攻守にわたり良い活躍をしていたと思う。それと相手チームのライス。彼は今後脅威になるかもしれないと思った試合でした。