最近は意識的に本も読むようにしています。やっぱり入ってくる深さ、情報量、世界観こういったものを感じるにはある一定以上の時間、それと向きあっていく必要があると感じているので。
最近は何故か武士への憧れが強く、生き様、時代描写、こういったものに非常に興味があります。以前映画でもそのような時期があったんですが、それ以上に活字だといい感じです。やはり活字から連想する想像力って重要だなと思わされます。
ということで今回は
「蝉しぐれ」
清流とゆたかな木立にかこまれた城下組屋敷。普請組跡とり牧文四郎は剣の修業に余念ない。淡い恋、友情、そして非運と忍苦。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を、精気溢れる文章で描きだす待望久しい長篇傑作!
時代小説で名作と呼ばれる作品の一つ。
とにかくテンポが良いのと、風景描写が綺麗。これだけで観る価値ありです。
今の時代と違う人生観、好きなことを出来ず、制約が多い世相。それ故に自分自身の大切な価値観を持てている気がした。持ったところで実行できないなら意味は無いんじゃないかと思うかもしれないが、それ以上に重要なことに気付かされる。
剣を交えるシーンも多く登場するのだが、それがまた格好いい。佇まいや、所作、緊張感、そういったものがひしひしと伝わってきて純粋に剣道やりたくなりました。
「必要なものは多くない方が良い」
今の現代に必要な感覚な気がします。
余談ですが、個人的に最近ハマっている読書法があって、積読や本を丁寧に扱うという本末転倒的なところから逃れるためにとにかく読むハードルを下げる。
とりあえず中古の文庫本を買ってカバーを外し、ぼろぼろになろうが破れようが、携帯し隙間時間でも読む。この文庫本と中古本ってのが肝で、とりあえず安い100円コーナーとかの本から試してます。
意外にこのスタイルだと早く読み終わるし、その感じも玄人感があって意外に良いです。
まあ本は読むためにあるわけで、保管しとくためにあるわけじゃないですからね。わかっちゃいるけど出来ない。なら強制するのみ。