ヴェンゲルの退任が決まりどういったモチベーションで試合に挑むのか、わかりきっていましたが非常に切なさが募りました。
ELを控えていたこともあり、スタメンには万全とは言い難いスタッツで挑みます。エジルやウィルシャー、ムヒタリアンといった創造性ある中盤はいません。
ただしヴェンゲル退任もあってなのかいつも以上に守備への意識と切り替えは早く、決定的な攻撃は出来ていないものの悪くはない序盤でした。
ただ、相変わらずのロングパスなどから裏を突かれるシーンは脆く、最前線のアルナウトヴィッチにボールが入るとフィジカルやパワフルさも相まって危険なシーンもちらほら。
それでもアーセナルらしいパスも見られ、得点します。得点のほとんどに絡むラムジーですが、最近良い感じです。
その後すぐに追いつかれてしまい、いつもの展開へと陥りますが、やはり今回はモチベーションが高かったんでしょうか。ラスト10分ほどで3点を挙げ、4-1と快勝です。
正直なところ不安な点はいつもと変わらずだし、前線の攻撃もいまいちパッとしなかったり、全体として弱さを感じるものの、応援したいなと思わせるところにアーセナルの良さがあることを今一度痛感しました。
今の時代すぐに快楽に繋がるような展開を求められたり、すぐに結果を求められたりする中で、本当に大切な世界観やバックボーンといった数値化できないチーム力を見せてもらった気がします。
それでも勝ってほしいという気持ちはありますが、それだけじゃないことも再認識できたので実りある収穫でした。
この感覚をELにそのまま持ち込み突っ走ってほしいと思います。
とりあえずヴェンゲル監督、お疲れ様でした。