これほど高揚させられるジャズ体験は「セッション」以来か。
「Ezra Collective」
Ezra Collective - Juan Pablo: The Philosopher [Full EP]
無名の新人でありながら、NYクイーンズを代表するレジェンド、Pharoahe Monchのバックバンドを務めたり、Boiler Roomで観客を沸かせたりと、従来のジャズバンドとは一線を画するその存在感でめきめきと頭角を現してきたロンドンの5人組。ドラム、ベース、キーボード、サックス、トランペットが織り成すオーガニックなアンサンブルは、荒削りなグルーヴと計算されたポリリズムを確かな演奏能力で描き出し、まるでジェットコースターの様にスリリングな展開。
今作は自主リリースのみで発表された名作EP 2作をコンパイルした日本限定CD。
彼らを支持するジャイルス・ピーターソンの秘密兵器Zara McFarlaneの包み込むような歌声をフィーチャーしたソウルフルな歌ものから、バンドが敬愛するSun Raの名曲”Space Is The Place”をフロア仕様に再構築した圧巻のカヴァーまで、幅広いファンにアピールする自由度/完成度の高い楽曲が満載!
以前から本を読むときなど、ジャズを聴くことはあったんですが、ここまでジャズに食指が動かされたのは初めてでした。
一曲目の「Enter the Jungle」を聴いて確実にヤバいと思っていましたがその通り。こういう感覚って実際当たるんですよね。
Ezra Collective - Enter The Jungle | Sofar London
そこから丁度日本独自盤が出るということで即ポチりました。
とにかく音の切れ味が鋭く、メロディラインも完璧。ここまでアルバム通して、曲順もそのまま聴くことが心地よいアーティストも珍しいかと思います。それくらい全てが完璧に作りこまれている。
音作りに関しても完璧で、ヘッドホンで聴く方が断然オススメなことも聴き比べれば納得するかと思います。
ジャズというと取っつきにくい印象を持たれる方もいるでしょうけど、彼らのスタイルにそういったものは無く、とにかくかっこいいの一言。
音楽にジャンルも垣根も存在しない。ただカッコ良ければそれで良い。そんな当たり前の感覚を呼び起こしてくれる作品に仕上がっているんじゃないでしょうか。
オススメトラックは1,7,8曲目です。ただ先ほども言った通り、構成が素晴らしいので頭から聴いてほしい所ですが。
Chapter 7 + Juan Pablo: The Philosopher [日本限定独自企画盤]
- アーティスト: Ezra Collective
- 出版社/メーカー: Inpartmaint
- 発売日: 2017/12/17
- メディア: CD
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