とにかく楽しかった。そーゆー映画も良いものです。
「パーティで女の子に話かけるには」
『パーティで女の子に話しかけるには』予告編/シネマトクラス
冒頭の爽快感はトレスポの始まりに近いものを感じ、とにかく痺れました。じっくり考える映画も良いけど、こういった雰囲気に引き込まれる映画も当然良い。それを改めて感じさせてくれる作品でした。
あの頃って本当に憧れや、カッコよさ、異性に対する興味で日常が過ぎていた気がします。
そんな中でも、何気なく過ぎていた日々が確実に自分のバックボーンを形成しているし、無意識的に強い影響を受けている。そんな自分の過去を振り返りながら今しかできないことをやろうと思わされた。
音楽は70年代のパンクシーンを象徴するようなサウンド、雰囲気を見事に体現しており、非常にテンションあがりましたし、映像の色遣いも非常にSF的で純粋に綺麗な画作り。
監督のインタビューで今の若者が当時のパンクの活況を知らなかったことから、実際にライブを体現させたような事が書かれており、その感じが見事に表現されていたように思います。
ストーリーに関しては正直謎な部分も多々ありましたが、「あの頃の異性は異星人に見えた」という通り、何も確かなことなんて無かったということを表現していると思えば納得いきます。
そして何と言ってもエル・ファニング。可愛過ぎです。異星人らしい演技もさることながら、そのファッションや髪形といった全てにおいて完璧でした。変人最高。そしてエル・ファニング最高。彼女以外に適役がいるのかというくらいの人選に終始釘づけです。
とにかく映画館で体験する。それだけで楽しい気分になり幸せになれる。音楽好きならマストな映画かと思います。
自分も原点回帰のパンクに生きよう。とりあえず今の気分はそんな感じです。