やっぱりユアンマクレガーはカッコ良かった。
「ブラス!」
Brassed Off - Concierto d'Aranjuez 720p HD
鉱山閉鎖に揺れ動くイングランド北部の小さな街グリムリー。
街では炭坑で働く男達のブラスバンドグループ、グリムリー・コリアリー・バンドが結成されている。
音楽に全情熱を注ぐリーダーで指揮者のダニーは、活気を取り戻そうとブラスバンドの全英選手権に出場するつもりだった。
しかし失業の恐怖に脅かされたメンバー達はダニーのように熱心には取り組めない。
崩壊していくコミュニティを舞台に、音楽と共に生きる喜びと、友情に支えられた人生の素晴らしさを描く。
最近音楽映画を観る機会が増えているなと感じております。今回はブラスバンドのお話。
理由は分からないんですが、本作の登場人物は皆、カッコ良く見えます。粋があるというのか志がそう見せるのか。とにかくダメさの中に生き様みたいなものが現れていて、何となくかっこいいです。
とりわけアンディ演じるユアンマクレガーはかっこいい。無造作な髪型、最高です。格好もこれといって良い点は無いんですがまとまりがダサカッコいい。
最近は「誇り」みたいなものを強く意識させられることってほとんどないんですが、昔の人っていうのはそういった抽象的なものを大切に生きてきたんだなということがひしひしと伝わってくる作品でした。
産業の変遷に伴うリアルをまざまざと見せつけられたし、それゆえの仲間との結びつき、他者との関わりなんかもずしんと響いた。
終盤でダニーが言う「音楽が全てだと思っていたが、それも人あってのものだ」というセリフも言葉の重みを感じたし、それまでの過程からも感じずにはいられなかった。
普段は炭鉱で働き、一方でブラスバンドを演奏する。人生をささげたといっても過言ではない各バンドメンバーの状況。音楽しかない状況のもと本気で演奏されるものは当然聴く者に響くし、やっぱり良いと感じる。
感動ってそういう事なんだろうなと改めて思った。
ちなみにヒロインであるグロリアはメチャメチャ可愛いし
ダニーの息子であるフィルはすごく共感できる
とにかく生きることに悩んだら観るべし。