先日ノロウィルスから解放され、本日から出社の予定でしたが、金曜日ということ、社内でのウィルス感染もゼロではないとのことで本日も休むことに。
体調も万全では無い為、映画を観ておりました。
ということで以前から気になっていた映画をレンタルで発見。
早速視聴。
「グレイス・オブ・マイ・ハート」のアリソン・アンダース監督が、長年にわたってコンビを組んでいるカート・ボスと共同監督を務めて撮りあげたスタイリッシュな青春ロックムービー。恋人から突然の別れを告げられた上にバンド解散の危機にも陥ったロック青年の苦悩をユーモラスに描く。人気オルタナティブ・ロックバンド「ダイナソーJr.」のJ・マスシスがオリジナル楽曲を手がけ、カメオ出演もしている。2012年・第25回東京国際映画祭「WORLD CINEMA」部門でも上映された。
タイトルのストラッター、これは「かっこつけて歩く」という意味。
いくつになっても忘れたくない気持ちです。
低予算(250万ほど)作品ながらストーリーにリアリズムがあり、映像も独特なモノクロの質感が綺麗に映り、柔らかい色調なので観ていて全く疲れない。そしてとにかく音楽がかっこいい。そんな第一印象でした。
そしえ観終わっての感想を。
演出も凝っていて、クラシカルな演出やレコードサウンドなどを効果的に使用している印象を受けた。
かと思えば傾いたフレーミングなど、粗雑な印象を受ける演出もあり、ロックを感じる一面も。
本編はチャプターで区切られて物語が進み、短編映画的な面白さもあった。
その端々にはシュールな笑い要素があり、細部にも目を向けていないとわからないような伏線も多々在りそこが逆に心地よかった。
恐らくそれには諧調の広いモノクロ作品だったため観ていて疲れなかったのだと思いう。
まるで中判カメラのようなモノクロ。
これを普通のハンディカムで撮ったっていうんだから技術の進歩も目を見張ります。
個人的にもモノクロ作品を撮ってみたいと思ってしまいますw
この映画のロックという一点を通じて、誰にでもある人生のリアルな一瞬を切り抜いた感じが大変好感でした。
実際にはこのリアルさにもワケがあって、撮影スタッフも演者も、身内もしくは友人で構成され、本編に登場するバンドも実際に活動していたバンドというのがその要因かと思われます。
とにかくお勧めです。